2008年7月22日より、映画『色即ぜねれいしょん』が原作者である、みうらじゅん自身の母校でもあり、本作の舞台でクランクインを迎えました。
原作は、みうらじゅんの自伝的小説。みうら自身の出身校である仏教系男子校を舞台にした、青春映画!!!
監督には、2003年大ヒットを飛ばした『アイデン&ティティ』でもタッグを組んだ田口トモロヲ。
恋愛やロックな生き様に憧れながらも、平凡で悶々とした毎日を送っている主人公には日本テレビ<音燃え!!>で準優勝した黒猫チェルシーのボーカリスト・渡辺大知が大抜擢。甲本ヒロト、峯田和伸に続きカリスマ的な存在になることは間違いない、今年ブレイク必至の超個性派新人が、青春時代のみうらじゅんをどう演じるか注目が集まります。
母親役には23年ぶりの映画出演となる堀ちえみが登場。他にも父親役にリリー・フランキー、くるりの岸田繁が映画初出演、田口組常連の銀杏BOYZの峯田和伸も参加、など話題満載の作品です。

田口監督
*『アイデン&ティティ』に続いて監督2作目。
メールも携帯もない時代に、痛々しくも、もがき苦しんで、さわやかに生きた青年の物語です。
今も昔も変わらない青春映画として普遍的なものですので、映画にしました。
個性的でミラクルなキャストですので、僕自身も予測不能でドキドキワクワクしてます。
フィルムを通して、おもしろい生命体(渡辺)を観察したいと思ってます。いい主役をゲットできてよかったです!

みうらじゅん
*本作の原作者であり自身の青春時代を描いている。
34年前に卒業して、それ以来学校には呼ばれていないんです。
高校時代は印象の薄い生徒でした(笑)。僕は小学校の頃から仏像が大好きで将来住職になりたくてこの学校に入りました。(受験の)面接の時に校長に仏像話を熱く語ったので、合格できました。でも、入学したら、そんな話はできなくて、文化系でもなく体育会系でもなく「どうこの学校で生きていこうか?」と考えてましたね(笑)。
(フォトセッションを講堂の法然上人の前で行ったところ)高校2年の時ここでエレキを弾いたことを思い出しました。その時、突然アンプが切られて「ボブ・ディランだ。ロックだ!」と思ったら、ただうるさくて近所からクレームがきただけで……(笑)

渡辺大知
*今作で映画デビュー。2000人の中から!!
初めてオーデションの話を聞いた時は、ドッキリだと思いました。そしたらオーデションに田口トモロヲ監督がいて、「ドッキリなのに本物がいるんや!」と思いました。(笑)
原作を読んだ時は、自分はここまで(みうらさんほど)アホではないと思ったけど、それがかっこ良くてうらやましかったです。

堀ちえみ
* 23年ぶりの映画出演!
23年ぶりの映画出演で、撮影初日の前日は緊張して眠れませんでした。じつは、じゅん(渡辺)も眠れなかったみたいだけど、お母さん(役)だから、「私も……」とは言えませんでした(笑)。
リリーさんと、渡辺君と親子の設定ですが、撮影中もすでに家族みたいで。昨日も二人で寝ている真ん中で英語の勉強をしている純(渡辺)を見てそう思いました。
実際に17歳の子供がいるんですけど、大人なのか子供なのかつかみどころがない時期で。楽しそうな時期だなって思います。

リリー・フランキー
アットホームな現場です。みうらさんも監督も大好きなので呼んでもらって光栄です。これで呼ばれてなかったら寂しかったのでよかったです。
(渡辺君は)最近こんな純朴な子はいない。一点のくもりもないし、邪気がまったくない。ずっとこのままでいて欲しいなと思います。

岸田繁
*京都出身で今回映画初出演。
本業は音楽ですが、まさか映画に出演できるとは思ってなかったです。本を読んで、時代は違うけど(自分も)似たようなことをしていたと思いました。それで、できることがあればと思い参加しました。
(渡辺君は)いつも、”もにょもにょ”話してる印象でしたが、彼の音源を聴くとはらわたから声が出てて驚きました。「はらわた系」ですよ(笑)。

峯田和伸
* 前作に続き、田口組2度目の参加!
みうらさんは大好きで、元々原作も読んでました。この小説が「映画化されないかなー、また田口監督が撮ってくれないかなー」と思っていたので、呼んでくれてうれしいです。監督、ありがとうございます!!
(渡辺君は)初めて会った時、かわいいなぁって思いました。もし僕が女だったら……いいっすねー(笑)。

臼田あさ美
もともと原作も読んでいて、『アイデン&ティティ』も大好きだったので、脚本を読んで、ぜひこの役をやりたいと思いました!