本映画祭招待作品3作品のうち最後の上映となる『FROGS〜フロッグス』の上映及び舞台挨拶が行われた。
舞台挨拶終了後に、主要キャストの桜田通、青柳塁斗、植原卓也、柳澤貴彦の4名のサインが書かれた色紙を観客の中から5名にプレゼントということで、来場者のうち約6割を占める十代の女の子達は興奮を隠せない様子だった。

本作上映後、佐藤克則映像監督が登壇し、「ファンの皆さんは色紙のことで頭が一杯なようですね…(笑)」と監督自身も場内にみなぎるファンの熱気が伝わったようだ。
佐藤監督といえば、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭への参加は今回が4度目で、4年連続公式上映の作品を手がける監督としては自身が初となる。

撮影に関する質問については、「やはりダンスシーンは見せ場なので一番気をつけていたのですが、俳優達が即興などを混ぜ込んで自由に動き回るので、撮影は非常に大変でした。でもそのイレギュラーな動きが本作の面白いところでもあるので、彼らのその激しく力強いパフォーマンスを何とか可能な限り映像に収めたかった。カメラマンの方々が優秀な方ばかりで本当に助けて頂きました…(苦笑)」と撮影の大変さを切実に語った。撮影期間3日の間、カメラを9台使用と、監督にとってもこれまで同様の経験が無く、新たな試みだったようだ。
「仕上げの編集作業はSKIPシティでやりました。それ以外は自宅でコソコソ編集していたのですが、さすがにその間はカエル達が夢に出てくるくらいで、朝起きるとラストの曲が頭の中でずっと流れるので、あ、今日も編集やらなきゃな、と毎日ドップリとカエルに浸かった生活をしていましたね(笑)」

監督の舞台挨拶終了後、待ちに待ったと言わんばかりにサイン色紙獲得に向けたジャンケン争奪戦開始!!監督もあまりの気迫に多少たじろぎ気味だったが、ジャンケン勝者5名に一人ずつ手渡しでサイン色紙を贈呈し、ファンの声援に包まれた終始和やかな舞台挨拶となった。

元々『ダイ・ハード』シリーズのようなアクション映画が大好きで、いずれは自身もアクション映画を監督したい、という佐藤監督。
「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭にお世話になって、今年で4年目となり非常に感謝しています。いずれもっと有名になって映画祭の繁栄に貢献できるよう、恩返しをしていきたい。」
来年、佐藤監督念願の本映画祭5度目の参加となるか期待するとともに、今後の監督の活躍を見守っていきたい。

(Report:Inoue Midori)