本日7月21日(祝)、短編国内コンペティションにノミネートした12本の内の3作品『おとうさんのたばこ』『ハヤシライス』『エレファント・マド』を上映後、各監督とキャスト・スタッフが登壇し、舞台挨拶とQ&Aを行った。

●『おとうさんのたばこ』
脚本のアレック・マッコレーさんは「発想してから塩崎さんがクランクインするまで1年くらいかかりました。」と流暢な日本語で作品を語った。塩崎祥平監督や主演の撮影当時7歳だった朝田帆香ちゃんが登壇し、Q&Aに答えた。
Q.涙を流すシーンがとても自然でしたが、どうでしたか?
A.朝田帆香ちゃん「泣けたのは、サラちゃん(役名)の気持ちを考えることができたんだと思います。」
Q.英語のタイトルだと『The Errand』(直訳:お使い)ですが、邦題と意味が違うのは何か意図があるのでしょうか?
A.塩崎祥平監督「英語のタイトルを決めようとするときに、最初からお父さんのためにたばこを買っているということを隠したタイトルにしました。日本語のタイトル失敗したんですね。(笑)」

●『ハヤシライス』
監督の加藤秀樹さんは「元々川口に住んでいて、2年前に同映画祭を見に来ました。そしたらいきなり映像が作りたくなりましたね。」と作品づくりのきっかけを語った。撮影場所も川口の自宅を使ったのだとか。出演者の村上歌菜さん、小笠原圭吾さん、箱崎早苗さん、野口千鶴さんも登壇。ハヤシライスの味など撮影現場の様子を笑顔で語った。
Q.制作費がエンドロールに出てくる意図とは?
A.加藤秀樹監督「安く作ったぞーというのをアピールしたかったんです。(撮影費用は)5万9962円です。」

●『エレファント・マド』
HAMU監督の小林重昭さんが登壇。二人組の監督ユニットHAMUで、小林さんは撮影や編集担当、本多真人さんは脚本担当している。今作品では本多さんは俳優もこなしている。
Q.二人で映像を作るきっかけは?
A.「二人で作ったほうがいい作品が作れるんじゃないかと。淡々と(物語が)進むので飽きさせないように作りました。」
Q.主役の男性の演技がリアリティ溢れていて良かったです。何か参考にしたイメージがあったのでしょうか?
A.主役の男性は本多なのですが、自分が脚本を書いたものをそのまま演じているんです。演技は普段の彼そのままです。

塩崎監督がHAMU監督の小林さんに質問する場面もあり、充実したQ&Aとなった。

(Report:Hiromi Kato)