昨年の映画美学校映画祭で初上映され、3月のゆうばり国際ファンタスティック映画祭を経て、大阪、広島と上映され、いよいよ東京での一般公開が6月28日、ユーロスペースにて上映された。
舞台挨拶には、監督の高橋洋さん、主演の中原翔子さん(首相夫人・女王役)、長宗我部陽子さん(ライス役)らが登壇した。
高橋監督は、「ユーロスペースでの上映は、この劇場の音量基準値を超えての上映を試みてみましたと単なる上映ではないとコメント。出演の中原さんや長宗我部さんは、映画完成への熱いコメントと語り、会場でしか購入できないパンフレットも買って読んで欲しいと。
パンフレットは、現代映像研究会が制作した限定発行で、監督のロングインタビューや全編収録されたシナリオ、切通理作さん、井土紀州さんなどの記事も掲載された32ページになっている。
今後は、11日までの間、7月1日 (火)は、 『狂気の海』+『2001 映画と旅』(15分) 『空の飴色』(36分) 『阿呆論』(12分)の上映と、上映前には、黒沢清(映画監督)と高橋洋監督とのトークも行われる。
7月5日(土)は、『狂気の海』※上映後には、高橋監督が影響を受けたといわれるサイボーグ009『太平洋の亡霊』脚本の辻真先さんと切通理作(文化評論家)を呼んでの高橋洋トークイベントが注目!
7月8日(火)には、『狂気の海』+『お城が見える』(11分) 『犬情』(18分)『さらば、愛しき女よ』(10分)『とっぴんぱらりのぷう』(20分) 『山嵐』(11分)のカップリング上映と上映前には、塩田明彦(映画監督)との高橋洋トークイベントが予定しています。

(Report:Yasuhiro Togawa)