7月19日(土)から27日(日)開催されるデジタルシネマをテーマとしたコンペティション映画祭・「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2008」の記者発表が都内で行われた。
開催場所は毎年おなじみの埼玉県川口市のSKIPシティ映像ホール。本映画祭は5周年を迎える。2005年同映画祭で受賞した熊坂出(いづる)監督が、第58回ベルリン映画祭で最優秀新人作品賞を獲得。文字通り世界で活躍するクリエイターを発掘している。

今年は世界75ヶ国から993作品(長編部門693本、短編部門300本)の応募があった。長編部門(国際コンペティション)も短編部門(国内コンペティション)も各12作品に絞り込んだ。招待作品などを含め、計34作品を上映する予定だ。

上田清司さん(実行委員会会長・埼玉県知事)
「5周年特別企画として、監督とのトーク等を予定しています。オープニングには山田洋次監督のシネマ歌舞伎『人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)』を上映します。埼玉からデジタル映画の花が大きく広がることを私達は望んでいます。」

岡村幸四郎さん(同副会長・川口市長)
「アメリカのエンタテイメント誌、デイリー・バラエティ誌の“世界の50の見逃せない映画祭”に同映画祭が、日本から唯一選ばれました。本当の意味で日本を育てる映画祭にしたいです。」

八木信忠さん(総合プロデューサー)
「デジタルシネマで大きいスクリーンでも何の支障もない映像が上映できる時代になりました。すばらしい作品ばかりで、是非多くの皆さんに見て頂きたい。」

高嶋政伸さん(短編部門審査委員長・俳優)
「今年もこの季節がやってきたかと思うとワクワクして、いても立っても居られません。人生をかけて送ってくる作品を審査するのは、まるで私も審査されている気分です。こちらも命がけ、真剣勝負で選ばせて頂いております。」

瀧沢裕二さん(ディレクター)
「審査には約3ヶ月かかりました。ノミネート作品の特色として、インディーズ系と言うよりはプロの方々が作られたと思われる作品が非常に増えております。」

記者会見を通して、コンペティションの作品レベルがプロ並みに高いことが強調された。映画人との距離が一気に縮まる映画祭で、今年の初夏もアツくなりそうだ。

(Report:Hiromi Kato)