日本・台湾・香港の映画界が総力を結集して、これまで誰も観たことのない、極上のアジアン・エンタテインメントがここに誕生した。その映画の名は『闘茶 tea fight』。中国の福建省で生まれ、宋代に栄えたお茶の競技“闘茶”をキーワードに、幸せを求めて京都から台湾へと、茶に心を奪われた人々の運命を描いた物語だ。

5日（木）、映画『闘茶 tea fight』の完成披露試写会イベントが行われ、香川照之、戸田恵梨香、細田よしひこという日本人キャストに加え、台湾からヴィック・チョウ、ワン・イェミン監督が駆けつけると、「流星花園〜花より男子〜」から生まれた、アイドル・ユニット＜F4＞のヴィックのファンたちを中心に、会場を埋め尽くす観客は異様なほどの盛り上がりを見せた。黄色い声が響き渡る会場で、ヴィックの人気の高さに他のキャスト陣も圧倒されっぱなし。香川はそんなヴィックの人気にあやかり、「どうも、ヴィック・チョウのマネージャーをしている香川です！」とのっけから笑いの渦を巻き起こすと、当の本人も「こんばんは、ヴィック・チョウです。よろしく」と日本語であいさつし、ファンたちを熱狂させた。

そんな中、台湾ロケについてこんなおもしろいエピソードが戸田から飛び出した。
「ヴィック・チョウさんは本当に不思議な人。スタジオの隅にいたワンちゃんに突然話しかけたり、急に鼻歌を歌いだしたり、踊りだしたり……（笑）。でも、役に入り込んでいる姿を見たら“本物の役者だ”と思いました」
対してヴィックは、「戸田さんも最初は不思議な少女だなぁと思ったけど、話してみたら19歳だとは思えないほど大人っぽくてびっくりしました。自分の19歳のときと言ったら、＜花沢類＞をやっていたころだなと思い出しました」とほほ笑むと、会場から悲鳴にも似た声援が。

そして細田は、人生初のマッサージ店に行ったら、なんと3万円の漢方薬を売りつけられたという痛いエピソードを披露し、「キャーキャー」言われているヴィックに対しては「ヴィックは“俺はF4じゃねー”というアルバムを出しましたが、“代わりにF4に俺を入れろ！”といったら、あっさりOKしてくれました！」と胸を張って答えると、ファンからは「えー!!」という声。すっかり意気消沈の細田だが、その後も香川に無視されたり、ヴィックにマイクを下に置かれたりといういたずらに臆することなく、逆にノリノリで対応していた姿が印象的だった。

また、お茶の中でも最高級だという1キロ500万円のお茶の試飲イベントも催され、代表して戸田が試飲を行った。「体の中がすーっとします。なんかすごいです（笑）。以前は、横浜中華街に行ってお茶を飲んだりしていたんです。一時期は水筒に中国茶を入れて持ち歩いたりもしていました」。

その後の囲みでは、3年前から本作出演のオファーがきていたという戸田が「そのころ、ちょうど中国茶にハマっていたので、このお話をいただいたときは縁を感じましたね。（父親役の香川さんは）すごく大好きな俳優さんで、よく作品も観ていました。だから父親役が香川さんに決まったと聞いたときはテンションあがりましたね」とうれしそうに語ると、「こんなきれいな娘がいたら親は大変だろうね、心配で（苦笑）」と父親のような表情でコメントした。
香川曰く、“お茶で闘う奇想天外のファンタジックな映画”『闘茶tea fight』は、7月12日（土）より公開！

(Report:Naomi Kanno)