昆虫たちの小さくも無限のバイタリティに満ちた驚異的な生態をリアルに観察することによって、命や自然の尊さを描く感動のネイチャー・ドキュメンタリー・ドラマ巨編『バグズ・ワールド』が6月28日(土)に公する。これに先立ち、6月4日「虫の日」に、普段から昆虫には並々ならぬ興味を抱き、昆虫図鑑を買い揃えるほどの昆虫好きである叶姉妹のお二人が、作中に象徴的に描かれているアフリカの【サスライアリ(黒)の女王】と、【オオキノコシロアリ(白)の女王】に扮し、二つの種族が生き残りを賭けてせめぎ合う物語になぞらえ、トーク対決をした。叶恭子さんは黒アリの女王をイメージした衣装で、美香さんは白アリの女王をイメージした衣装と触角をつけてご登場。

恭子:そもそも私は昆虫が好きで、その中でも特にアリが好きなんです。期待を裏切らないクオリティの高さに驚きました。
美香:姉がアリが大好きで、アリのことをよく聞かされていましたので、私なりにディスカバリーチャンネルで研究したりしていました。この映画の中の、オオキノコシロアリとサスライアリの生き方の違いに感動しました。
司会:そうですか。ありがとうございます。恭子さんは、本屋で数万円分も昆虫図鑑を買ったりするほど昆虫好きだそうですね。
恭子:いくらかは覚えてませんけど……たくさん買いましたね。
司会:何冊くらい?
恭子:何冊かも覚えてませんね……
司会:大人買いという感じですかね。
恭子:大人買いなのか、子供買いなのか分かりませんけど。(場内笑)
美香:書店に行くのが好きなんですよね。書店に行くと何冊もまとめて買ったり。お支払いは私がしてます。
司会:恭子さんは、昔「アントクアリウム」というアリを飼ってらっしゃったと伺いましたが、どんなアリを飼っていたんですか?
(※ただしくは「アントクアリウム」という透明なジェルでアリを育てるキットで、アリを飼っていた)
恭子:黒い大きなアリですねぇ。名前をつけていましたよ。“エリザベス”とか“アンソニー”とか。でも、共食いしたりして、よく朝起きると頭だけ、ということもありましたね。
美香:姉はよく「“アンソニー”がいない!」とか言っていました。姉には分かるみたいですね。それで、(アリが共食いしてしまって)可哀想だから放してきてと姉に頼まれたんです。しかも東京ではダメだと。未明に富士山の麓まで(車を)とばしました。
司会:未明に! 富士山の麓まで!! それはすごいですね〜(笑)。さて、今回イメージしていただいたそれぞれのアリの女王ですが、白の女王・オオキノコシロアリは、一匹の王アリと寿命まで何十年もずっと一緒に添い遂げるそうですが、黒の女王・サスライアリは、婚姻後、王アリを食べてしまうそうですね。恭子さん、美香さん、そういった部分について、ご自身共通点などありますでしょうか。
美香:サスライアリは交尾したら雄を食べてしまい、オオキノコシロアリは1人と決めたら生涯その人と生きる、という生き方はそれぞれ合っていると思います。
恭子:私は食べたりしませんよ。(場内爆笑)
恭子:サスライアリはホテルライフが好きなんですね。目に留まったものをすべて食べつくす、パワフルな生き方は似ていると思います。
司会:美香さんはいかがですか?
美香:そうですね。やはり、きちっとした家を構えていて、アリ塚を構築して1人の人と添い遂げる、という真面目な堅実な生き方を望んでいます。
司会:さて、映画ではそんなオオキノコシロアリとサスライアリが命懸けの戦いを繰り広げますが、会場のみなさん、映画を観る前にどちらが勝つと思うか、予想していただきましょう。
会場のお客様、オオキノコシロアリが勝つか、サスライアリが勝つか、拍手で予想。

会場、五分五分の予想。

司会:それでは、最後にお二人から映画の見どころをお願いいたします!
美香:あの大きなアリ塚をどうやって構築したのか、またアリ塚の内部に入ったカメラのリアルな映像、自分の何十倍もの大蛇をも食べつくすサスライアリ。今までに見たことなかった映像です。みなさんにも楽しんでご覧いただけると思います。
恭子:アリというものは、想像を絶する知的な生き物です。クオリティの高い映像は理屈抜きに楽しめます。ぜひいろいろな角度で見ていただきたいです。

【虫の日とは】漫画家・手塚治虫らのよびかけで、1988(昭和63)年に設立された日本昆虫クラブが記念日として提唱。「6(む)4(し)」の語呂合わせで、昆虫が住める街作りを願う。カブトムシで有名な福島県・常葉町の常葉町振興公社が提唱する「ムシの日」でもある。