昨年の7月〜9月に横山秀夫原作の映画『クライマーズ・ハイ』が群馬県前橋で撮影され、この度、7月5日より全国公開の運びとなった。
公開に先立ち、27日(火)に撮影現場であり実際に新聞社のあった前橋にて、原田眞人監督と主演・堤真一が出席し、記者会見を行った。群馬・前橋を出発点に、全国に発信すべく、キャンペーンがスタートする。

Q:悠木の役が来た時の率直な感想を聞かせてください。
堤:率直にいい脚本だな、やりがいのある作品になるなと思いましたが、こんなに大変な撮影になるとは想像もつきませんでした。

Q:撮影中にハイになった瞬間をきかせてください。
堤:撮影中はずっとハイでした。役柄から抜け出すのはずいぶんうまくなっていたつもりでしたが、今回のニュージーランドの撮影が終わってからは体調を崩しました。自分が気づかぬうちに疲れきっていたのだと思います。
特にハイになったのは山登りの訓練の時でした。4日目くらいに逆V字のオーバーハングに挑戦したのですが、恐怖はなく、越えられない自分が悔しいだけでした。そして越えた瞬間に足がガタガタと震えてどうしようもなく・・・。初めての経験で、安全は確保されているのに怖くて仕方なくて、草をつかんで耐えました。何にもならないんですけど(笑)

Q:地元の協力体制はいかがでしたか。
監督:新聞社のビルを探すために一人のロケーションマネージャーを雇いましたが、「ここしかありません」と前橋ビルを見せられて、即決しました。そこから全てがうまくいきました。ここ前橋ホテルの強力体制もすばらしく、近くには面白い商店街もたくさんありました。足で歩いて探して、ここまで撮影がうまくいったのは、ここ群馬の皆さんのおかげです。