全世界待望—新たなる秘宝を求め、史上空前の冒険が始まる!

日本では6月21日に超拡大ロードショーとなります『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』が特別招待作品として参加しているカンヌ映画祭で18日(現地時間)夜、ワールド・プレミアが行われました。4日後に控える全米公開まで、ストーリーについては、ほとんどがベールに包まれたままでした。世界中から待ち望まれていたシリーズの最新作であること、スピルバーグがカンヌに来るのは「E.T.」以来26年ぶりになること、そして、ルーカス、ハリソンを加えたビッグ3が揃っての登場となることなどの要素も加わって、“インディのためのカンヌ”と言っても過言ではない盛り上がりを見せています。

取材やパーティの会場になった中心街にあるカールトン・ホテルは、エントランスから外壁までインディ一色で覆われ、巨大な広告が数多く出される映画祭でもホテルをまるごと装飾するのは異例でひときわ目を引きます。同日の昼に行われたマスコミ試写、会見も“異常”とも言える過熱ぶりで、毎年のようにカンヌに通っているジャーナリストたちによれば「見たこともない状態」で、試写や会見に入場できないマスコミが続出しました。
プレミアはさらに凄まじく、前日の雨も上がり、カンヌらしい快晴の空の下、まさにカンヌ映画祭始まって以来ともいえる状況となりました。メイン会場であるパレの周りには、チケットを手に入れようとするマスコミや一般人に加え、レッドカーペットのゲストを一目見ようとする観客が集まり、道路にあふれ出しました。その数は5000名を軽く越え、周囲の交通は完全にマヒ状態となりました。観客の中にはインディのトレードマークであるフェドーラ帽をかぶった者も大勢見受けられました。
この日のワールド・プレミアの会場であるパレは、2400席のメイン会場と1200席のサブ会場の両劇場を使用しました。ビッグ3はじめ、映画祭に来たスタッフ・キャストもメイン会場で観客と共に映画を見ました。

映画の冒頭、ルーカスフィルムのロゴが映し出されると、客席からは歓声と拍手が上がりました。2時間2分の上映の間、観客たちは固唾を飲んで、そしてインディらしいユーモアには大いに笑いながらエンディングを迎えました。エンドロールの途中で場内は明るくなり、観客たちは10分間のスタンディング・オベーションでスタッフ・キャストを讃え、彼らもこの世界で始めてのインディの観客たちにもう一度手を振って応えました。
上映後、ビーチに設けられた特設会場でのパーティには、スピルバーグ以下全員が参加。ゴールディ・ホーン、デニス・ホッパー、マイケル・ムーアなど多彩なセレブが参加し、今年のカンヌ映画祭最大のイベントはにぎやかに幕を閉じました。