第61回カンヌ国際映画祭にてオープニング作品に選出された本作『ブラインドネス』が、フランス時間5月14日(水)12:30から45分間、フェルナンド・メイレレス監督、主演のジュリアン・ムーア、ガエル・ガルシア・ベルナルをはじめ、日本から伊勢谷友介、木村佳乃が参加し、記者会見が行われた。
また、同日19:00より行われたレッドカーペットでは、ブラインドネスチームは多くのフラッシュを浴び、また、5分間もの長時間の撮影に応じ、本作品の注目度の高さが伺えるオープニングセレモニーとなった。

木村佳乃は記者会見に、「白地手描き京友禅訪問着(枝垂れ桜)紋様黒字束錦(禅五線数紋様)袋帯」、レッドカーペットでは、「黒地手描き京友禅振袖(藤貴吉祥宝尽)紋様錦金箔字(蜀江花文)袋帯」という名の着物を選び、いずれも、値がつかないほど国宝級の一点物を身にまとっていた。日本の女優として艶やかに世界にアピールし、多くのフラッシュを浴びていた。伊勢谷友介は、レッドカーペット、記者会見共に映画の衣装を担当している北村道子さんの見立てによる衣装で登場し、ジュリアン・ムーアは黄色のドレスに黒い羽のショールをまとい、アリス・ブラガはパープルのドレス、男性人はタキシードといったいでたち。

上映が終わると、2000人の超満員の観衆からは約5分間のスタンディングオベーションが起き、「ブラボー!」という声や、日本語で「サイコー!」の声が上がる中、伊勢谷、木村共にメイレレス監督、ジュリアン・ムーアと抱き合い、全員で喜びを分かち合った。伊勢谷が監督やジュリアン・ムーアに投げキッスをするシーンも見られた。場内で観た観客の中には、伊勢谷、木村の競演シーンで、涙を流すブラジル人の姿もあった。

本作は、コンペティション部門にも選ばれ、パルムドールを競う。