4年前の前作『タカダワタル的』に続く続編、『タカダワタル的ゼロ』が5月10日テアトル新宿にて公開した。
公開初日というとこで、白石晃司監督及び映画化の発起人ともされる柄本明の舞台挨拶が行われた。

白石監督は、「長い期間同じ映像を何度も繰り返し編集し見てきたけれど、何度見ても面白い。高田さんには普遍的な魅力があると思います」
と映画製作に対する熱い想いを語った。

柄本も、「ワタルって人は尊敬されてるんです。ほんっっとにみんな好きなんです。泉谷しげるは、ワタルを“国が認めない人間国宝”と豪語するけれど、自分もまさに同意見。大げさだけど、“精神の高潔さ”を感じます。ワタルを知らない若い世代の人たちにも是非この映画を観てもらいたい」と、大ファン振りを見せた。

劇場には初日ということで福岡からはるばる漫画家のうえやまとち氏も来ており、壇上に上がり生前の高田さんとの親交について語った。
「クッキングパパ」の作者であるうえやま氏は、「クッキングパパの第一話にでてくる料理は、実はワタルさん直伝の一品なんですよ!(笑)」と当時のエピソードを語った。
会場はほぼ満席で、観客は生前の高田さんとの思い出話を語る3人の話に聞き入っていたようだった。

柄本「自分は映画好きで、ワタル好きだから、いなくなったけどスクリーンで会えるのは有難い。映画とワタルにお礼が言いたい」

高田渡が愛した吉祥寺の焼き鳥屋“いせや”で語られる言葉の数々、フォークシンガー高田渡が残した音楽や生きざまを残した最後のメッセージ。
泉谷しげるさんと共演した一度きりのライブ映像も必見!
1日4回の上映で、5月23日までロードショー。
5月17日にはテアトル新宿にて22:00よりタカダワタル出演ドキュメンタリーの上映を含めた公開記念オールナイトイベントも予定されている。

この機会にその魅力尽きないタカダワタル的な世界に触れてみるのもいいのでは。

(Report:Inoue Midori)