2001年の「日本におけるイタリア年」をきっかけに始まり、今年で8回目を迎えるイタリア映画祭。
毎年、GWに開催され恒例イベントとして映画、イタリアファンに親しまれてきた。
映画祭の高い評価を受け、『イタリア的、恋愛マニュアル』や『輝ける青春』などの作品が劇場公開に至るなど、日本とイタリア映画界の架け橋的存在となっている。

今年も5月1日(木)〜6日(火)までの6日間に開催され、長編11本、短編4本、そしてイタリア映画史で名高い評価を受けるフェデリコ・フェリーニ監督の『8 1/2』がプレミア上映される。
歴史的背景をテーマにしたものや、繊細な心の動きを追ったものなど、個性的な作品が揃う。

来日した関係者、監督、俳優らを迎えてイタリア映画祭2008の幕開けを告げる開会式が1日に行われた。
メンバーを代表して、『まなざしの長さをはかって』主演女優であり、本作品で08年のダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の主演女優賞にノミネートされたヴァレンティーノ・ロドヴィーニが挨拶。
「この作品がイタリア映画祭で上映されることを、とても嬉しく思い、感動しています。どうか皆さんの心を震わす作品であることを願っています。」と感謝の気持ちを述べた。

この『まなざしの長さをはかって』は、イタリア映画祭では常連のマッツァクラーティ監督が、微妙な三角関係がある出来事によって崩壊していく様子を描いた作品。
ヴァレンティーノ・ロドヴィーニは、その中心人物を演じている。4日(水)にも上映予定。

その他、多彩なラインナップとなっているイタリア映画祭2008。
GWは、イタリア映画の魅力に触れてみてはいかがだろうか。

(池田祐里枝)