4月12日から青森県で先行公開中の『伊藤の話』が渋谷Q-AXにて公開初日を迎え、主演の温水洋一、田丸麻紀ら出演者と秋原正俊監督による舞台挨拶が行なわれた。映画の舞台は青森県八戸市、五所川原市、岩手県久慈市、埼玉県熊谷市など。地元の反響は大きく、特に八戸フォーラムでは単館系作品としては公開一週目の過去最多動員、最高興行収入記録を続々と塗り替えている。

本作が初主演となる温水洋一は、撮影に臨むにあたって「今まで脇でやっていたお芝居となんら変わらない。ただお話の中心にいるだけで、肩肘を張ってやったつもりは正直ないんです。でも最初に話を頂いた時にすごいシリアスで、僕は普段コメディーが多いんで、笑いがほとんどないお話で大丈夫かなあと心配だったんですけど、新境地に挑戦しようと思いまして引き受けました」と明かし、温水の助手役のヒロインを演じた田丸麻紀は、「映画の中では温水さん演じる先生のことをどんどん好きになっていくような節があるんですが、撮影を進めていくうちに温水さんの人間性も素敵だなと思いまして、一緒に仕事ができてとってもうれしかったです!」と笑顔で話した直後、「でも温水さん他の舞台挨拶で田丸さんは酒飲みだって言ってましたよ」と秋原監督からツッコミが入り、バツの悪くなった温水は「いやいや、話の流れで・・・」と苦笑いを浮かべた。
地元八戸を舞台にした映画に出演するのは意外にも初めてという十日市秀悦は失踪する大学教授とおばちゃん役の二役を熱演、青森県を知らない観客のために「左の乳首が八戸市」と、体を地図に見立ててロケ地を方言で紹介し、会場の笑いを誘った。

<『伊藤の話』関東地方イベントスケジュール>
◆5月3日(祝)渋谷Q-AXシネマ Steve ETO 生ライブ
映画にあわせて、至高のパーカッショニスト、スティーヴ・エトウが全編生演奏
◆5月5日(祝)渋谷Q-AXシネマ 温水洋一×加藤夏希 スペシャルトークショー
◆5月11日(日)熊谷市シネティアラ21 舞台挨拶
※公開、イベントの詳細に関しては劇場に直接お問い合わせください

(Report:Miwako NIBE)