誰もが必ず一度は経験したことのある初恋。
島根を舞台に、過去・現在・未来を一つの初恋を通して描いた純愛映画『砂時計』が26日公開初日を迎え監督、キャストらによる舞台挨拶が行われた。
映画『砂時計』の原作は、累計600万部を突破し多くの女性たちから支持されている人気漫画家・芦原妃名子による同名作品。2007年春にはTBS系全国ネット「愛の劇場」にてすでにドラマ化も果たしている。そして今回が満を持しての映画化となった。

初日舞台挨拶には、いきものかがりが歌う主題歌「帰りたくなったよ」が流れる中、佐藤信介監督、主人公・水瀬杏を演じた松下奈緒、杏の中高生時代を演じた夏帆、杏の初恋相手・北村大吾を演じた井坂俊哉、大吾の中高生時代を演じた池松壮亮ら豪華キャストが登壇した。

原作ファンが多いということもあり映画化に対してプレッシャーを感じていたという松下であったが初めの挨拶では「原作をご存知の人も沢山いると思いますがこの作品を“新しい砂時計”として観ていただければ嬉しいです。」と語り多くのファンの人に観てもらいたいとPRした。

ヒロインの中高生時代を演じた夏帆は「嬉しいような、寂しいような、不安なような凄くドキドキした気持ちですが沢山の人が観に来てくれて嬉しいです。」と初日を迎えた喜びを笑顔で語った。

松下の初恋相手を演じた井坂は「原作、ドラマとありますが、この作品は今までで一番原作に近い仕上がりになっていると思います。みなさんも杏と大吾のようになってください。」と挨拶した。

大吾の中高生時代を演じた池松は「この映画の中には“過去を未来に変える”というテーマが込められています。皆さんもこの映画を通して、過去を未来に変える=“砂時計”をひっくり返す事と同じ勇気を持ってくれたら嬉しいです。」と映画に込めた熱い思いを語った。

本作のメガホンを取った佐藤監督は「僕等のやってきた過去が今日の初日を迎えることで未来になるような気がします。過去でも未来でもずっと変わらないのが映画の良い所なので、何年後かにまたどこかでこの作品に出会いまた観てもらえたら嬉しいです。」と話した。

本作の中で出雲大社へ行き御参りをするという場面が描かれていることから司会者から登壇者へそれぞれ叶えたい願い事はなんですか?と質問されると松下は「主人公・杏のように私も素敵な出会いが欲しいですね。」とハニカミながら答えた。井坂も「大吾のような純粋な男になりたいです」語った。
一方で中高生時代を演じた夏帆と池松は意外と現実主義で、夏帆は「また島根に行きたいです。ゆっくりと色々見て周りたいので。」と話し、高校三年で今年受験生という池松は「早めに大学が決まって欲しいです。」とお互いの願いを明かしてくれた。

最後は客席を背に砂時計大ヒットと書かれた巨大絵馬を手にしてのフォトセッションが行われ舞台挨拶は終了となった。

(Report:大野恵理)