『踊る大捜査線』シリーズでお馴染みの亀山千広プロデューサーと本広克行監督が『少林サッカー』の監督・脚本・主演で日本でも多くの人に知られ、香港を代表するヒットメーカーであるチャウ・シンチーとタッグを組み製作した映画『少林少女』。

柴咲コウ主演で、アジア映画界を代表する2大プロデューサーが手がけた本格アクション映画ということで公開前から早くも話題を呼んでいた本作であったがついに26日公開初日を迎えた。

監督の本広克行、主演の柴咲コウに加え仲村トオル、岡村隆史、江口洋介といった豪華キャストが舞台挨拶に登場した。邦画としては珍しい有楽町マリオン日劇1を使っての大規模な舞台挨拶、約1000人集客できる場内はいち早く映画を鑑賞し終えた観客によって埋め尽くされていた。
登壇者が客席近くのドアから登場すると場内は大きな歓声に包まれた。

観客と熱い握手を交わしながら登壇した柴咲コウは「こんにちは!!今日はどうもありがとうございます。」と元気よく挨拶。柴咲は本作のために2年前から武術の練習をスタート基礎練習で体を軟らかくするだけでも半年を費やしたということもあり、公開を迎えられての感動はひとしおの様子だった。1000人の観客を前に「(映画は)どうでしたか?」と質問を投げかけると再び場内は沸き上がり「最高!!」といった言葉が柴咲に返された。
続いて登壇した仲村トオルは「感無量で何も言うことは無いです。」と挨拶しつつも岡村隆史を横目に「岡村君、スピンオフを狙っているのは君だけじゃないよ(笑)」といきなりの爆弾発言。これに対して岡村は笑いながら突っ込みつつも「僕最後の方カッコ良かったでしょ?僕は仲村さんより先に“少林ちっさいおっさん”という映画が決まっています。」と負けずにボケ返していた。
本広監督とは初仕事だったという江口洋介は「皆さんの盛り上がりを見ていると、この映画は大成功したのだと感じています。」と嬉しそうに挨拶した。
メガホンを取った本広監督は「この映画はアクションものとうたわれているのですが、まったくと言っていいほど悪い人は出てこないし、血も出ないような映画なのでそういう意味では沢山の人に観て頂けるアクション映画です。」と映画をPRした。

本作の見所であるアクションシーンについて質問された柴咲は「撮影を重ねていくに連れてどんどん気持ちが高ぶっていきました。」と撮影の様子を振り返りながら答えた。また映画の中では柴咲演じる桜沢凛から蹴りを食っている仲村も「柴咲さんのアクションには圧倒されました。」とその演技を絶賛。
対戦相手の一人であるなぞの男を演じた岡村も柴咲とのアクションシーンについて「僕と柴咲さんは身長が大体同じなのでアクションシーンは息がぴったりでした。アクション監督からはリズムを変えてくれと言われるくらいでしたよ。」と自身の身長を自虐ネタにしつつ語った。
一方であまりアクションシーンは無かったという江口は「この映画は火を使った大掛かりなアナログ撮影とCGを使っているデジタル撮影の両方があっていい味が出ています。」とアクションシーン以外でも楽しめる見所を語ってくれた。

最後に主演の柴咲から「理屈無しで見たままが凄くいい映画なのでぜひ家族みんなで見て欲しいです。」と挨拶し締めくくった。

舞台挨拶終了後には、黄色い紙を持った観客をバックにしての写真撮影が行われ、大きな“少林少女”の文字も掲げられた。

GW子供から大人まで家族全員で楽しめる新感覚カンフー映画『少林少女』はいかがですか?

(Report:大野恵理)