『インデペンデンス・デイ』『デイ・アフター・トゥモロー』など、監督作品の世界興行収入総額20億ドル強を誇るローランド・エメリッヒ監督の、“構成15年”という集大成にして待望の最新作『紀元前1万年』。
24日(金)、東京国際フォーラムにて本作のジャパン・プレミア舞台挨拶イベントが開催され、ローランド・エメリッヒ監督と主演・スティーブン・ストレイトが来日した。

上映前の舞台挨拶で監督とストレイトは、たくさんの観客を目の前に「こんなにたくさんの方々が来てくれるとは思わなかったからびっくり! 東京は来るたびにどんどん好きになっていく」(監督)、「こんばんは!!(日本語)。この作品は私たちがとても誇りに思える作品になったよ」(ストレイト)とあいさつ。

最新CGを駆使して毛並みまで蘇ったマンモスの大群の驚異的なビジュアル、そしてピラミッドを復元した、映画史上最大規模となるセットの圧倒的なスケールの本作について、監督はこう語った。
「15年前マンモスのドキュメンタリーを見たときに、マンモス・自然界のすばらしさを感じ、ぜひ映画にしたいと思った。それからストーリーを作るのに15年もかかってしまったが、だからこそ皆さんがどのような反応を示すか興味があるんだ」

主演のストレイトは撮影でのこんなエピソードを語った。
「出来上がった作品を観たときは本当に圧倒されたけど、この作品はCGが多いから、撮影中は想像力を働かせて演技したんだ。それに様々なロケーション(ニュージーランド・南アフリカ・ナミビア等)での撮影も大変だったね。後から入るCGのことを考えつつ、恋愛要素も忘れないよう演技するのは難しかったな」

そこへ、“あっきーな”こと南明奈が2人に花束を持って登壇。セクシー&ワイルドな原始美女ルックを披露すると、「本作にぜひキャスティングしたかったな。ぜひ次回作でよろしく!」と監督。そんな南、友だちをこの会場に連れて来ているということで「マナくんおいでー!」と呼ぶと、スモークと共に本作で登場したマンモスと原寸大のマンモスが姿を現し、観客たちを大いに沸かせた。しかし、監督「とてもいいと思うが、本作で1番苦労した“毛”がないね(苦笑)」と、監督らしく厳しい評価を下し、ストレイトは「(映画同様)槍を投げたくなるね」と楽しそうにほほ笑んでいた。

(Report:Naomi Kanno)