ヴェネチア映画祭最優秀女優賞、審査員特別賞受賞、本年度アカデミー賞助演女優賞ノミネートの話題作、『アイム・ノット・ゼア』がいよいよ4月26日より公開となる。
本作はリチャード・ギア、ヒース・レジャー、そして女優のケイト・ブランシェットなど、6人の豪華ハリウッドスターが<生ける伝説>ボブ・ディランを演じる話題作だ。本作の公開を記念して、4月23日(水)、19時30分よりタワーレコード渋谷店B1F「STAGE ONE」にて、自身もボブ・ディランの大ファンである、漫画家の浦沢直樹、総合音楽家の和久井光司がボブ・ディランについて語るトークイベントが開催された。

会場には多くのファンが詰めかけ、2人の、ディランとの出会いやお気に入りの楽曲などのトークに熱く耳を傾けた。
「中1のある夜、突然、漫画「火の鳥」を読んだときと同じような、社会に通じる知覚の窓が開いたようにディランを理解した」と語る浦沢。現在のディランの歌声を「ゲロゲーロ」と表現するなど独特のトークで会場を大いに沸かせた。
また、「常に全く違う人になってしまうので理解できない、という人も多いが、1つの所にいないことがディランの魅力」と語る和久井。
映画『アイム・ノット・ゼア』を大絶賛する2人は、この映画同様、ディランの様々な姿が1人の人生の大団円として、今、1編の映画のように完結しつつあるそんな時代に突入し、彼を理解しやすくなってきたと次世代に向けて新たなディラン発見を呼びかけた。