超人気ドラマ「花より男子2」、映画では『花より男子ファイナル』等の脚本を手がけ、劇団「東京セレソンデラックス」の主宰としても活躍中の、稀代の才人・サタケミキオ(役者名は宅間孝行)が、ついに映画監督デビュー&映画初主演!
映画『同窓会』は、初恋を実らせた二人の、離婚から始まる≪自分リセット・ムービー≫。3日に行われた完成披露試写会には、サタケ(=宅間)と夫婦を演じた永作博美、鈴木砂羽、二階堂智、飯島ぼぼぼ、阿南敦子らが登壇した。

監督・脚本・主演を務めたサタケ(=宅間)について、共演者たちは「監督のときはとても指示が的確だと印象を受けました。それは、はっきりと自分が描きたい絵が見えているからだと思います。役者としてもしっかりと誘導してくれ、私はずいぶん楽をさせてもらったなという感じです(笑)」(永作)、「最初お会いしたとき“さわやか! イケメン!”と思いました(笑)。体育会のさわやかなイケメン監督だったから期待してしまって。何の期待かわかりませんけど……(笑)。とにかく、年齢も近いし現場では楽しくやらせていただきました」(鈴木)、「僕は舞台で共演したことがあるんですけど、映画ではまた雰囲気が違いましたね。芝居にストイックですてきな監督だと感じました」(飯島)と口々に褒め称えると、照れくさそうに「皆さんには褒めてもらっていますけど、実際はいっぱいいっぱいで永作さんによくグチったりしていました(苦笑)」永作をちらり。「はい、よく(グチを)聞いていました」と永作がほほ笑むと、場内は優しい笑いに包まれた。

また、本作の舞台は長崎県島原市ということで、茨城県出身の永作はずいぶんと島原弁に苦戦したそう。「島原の人たちが私が発する島原弁を聞いて気持ち悪いと感じてしまっては残念なので、鈴木砂羽さんと一緒のシーンが多かったためよく練習しましたね」
その後、サタケ監督から「酒好きが集まった現場でした。特に永作さんと鈴木さんは本当に強い!」と暴露されると、「私たちの年代ではギリギリの時間まで、飲んで語り明かしていましたね」と撮影当時を楽しそうに振り返る永作の姿が何ともかわいらしかった。

そして話はいつしか初恋話に突入。
「私は小学校2年のときでした。これが初恋だと確信したんです(笑)。スポーツマンで学級委員も務めていて、クラスの女子全員からモテモテでしたね」(永作)
「同じく小学校2年のときです、好きというのを意識したのは。でも僕は少し変態チックで、消しゴムをわざと落として拾った瞬間に隣の席の子の肩にキスしていました(苦笑)。当時はそれでときめいていたんです(笑)」(二階堂)
「幼稚園のとき。名前も言えますよ! なぜだか、よく鈴木という名前の子を好きになってホッペにチューしたりしていましたね。肩じゃないですよ(笑)」(鈴木)

そんな和気あいあいとしたキャストたちを見守りながら、サタケ監督は「これは予算のかかる大きな映画ではないけど、一流キャスト・スタッフの才能やがんばりが詰まった作品です。一人でも多くの人に観ていただきたいですね」と自信満々にアピールした。

(Report:Naomi Kanno)