伝説のアニメーションが、放送開始から30年を経て遂に、遂に実写化!!
「ポチっとな」「ブタもおだてりゃ木に登る」など、数々の流行語を残し、タイムボカンシリーズ最高の人気を誇る、「ヤッターマン」。
2008年1月には平成版「ヤッターマン」が好評放送中である中、こちらの実写版である映画『ヤッターマン/YATTERMAN』は2009年の春に公開予定。

「ヤッターマン」は、悪の親玉であるドクロベエの指示のもと5つ集めると願い事が叶うというドクロストーンを求めて悪事を働く三悪・ドロンボー一味と、悪を阻止すべく正義のために戦うヤッターマンたちの物語。
2年間、長きに渡り放送が続き、“偉大なるマンネリアニメ”としても知られており、大河原邦男がメカデザインを担当した遊び心溢れるメカたちや、小ネタなども盛り込まれた見所満載のアニメ。
果たして実写版では、どのようなストーリー展開になっているのだろうか。
監督は、『妖怪大戦争』や『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』の三池崇史監督。キャストは、ヤッターマン1号こと高田ガン役に桜井翔、ヤッターマン2号こと上成愛ちゃんに福田沙紀。
ドロンボー一味の女ボス、ドロンジョ役に深田恭子、ボヤッキー役に生瀬勝久、トンズラー役にケンドーコバヤシ。さらに、泥棒の神様と自称するドクロベー役は、アニメと同じく滝口順平 。

そんな日本映画界最強のスタッフが終結した映画『ヤッターマン/YATTERMAN』の製作発表会が、27日に東京アニメフェア2008の会場にて行われた。
登壇したのは、三池崇史監督、桜井翔、福田沙紀、深田恭子、生瀬勝久、ケンドーコバヤシ。

最初に挨拶で、桜井翔「どうやらこれは凄い事になりそうだな、という雰囲気が現場で感じられます。
撮影も、豪華セットの中ヤッターワンを目の前に行っています。」、福田沙紀「撮影の方は、楽しく順調に進んでいます。皆さんの期待を裏切らない作品になっていると思います。」、深田恭子「お話を頂いた時に、あの衣装を私が着るんだという驚きと不安でいっぱいでした。ドロンジョ様は凄く人気も高く、皆さんの持っているイメージもあると思うので、そのイメージを崩さないようにやっていけたらいいなと思っています。」、生瀬勝久「本当に待ちに待った役で、僕はネズミ男かボヤッキーだと思っていたんですけれども、ネズミ男はもうやられちゃいましたので、ボヤッキーが依頼された時には、何を差し置いてもやらなきゃなと思い即答しました。現場の衣装も、目のやり場に困るような凄い衣装なんです。来年まで首を長くして待っていて下さい!」、ケンドーコバヤシ「トンズラーという一人の少年の栄光と挫折を精一杯演じようと思います。」、三池崇史監督「僕の場合は、この映画が面白く仕上がらないとドクロベー様ではなくて、日活の社長におしおきされてしまうのでビクビクしながらやっています(笑)」。

現場には、ごく限られた一部のスタッフしか入れず、撮影は厳重体制で行われている模様。詳しい内容は未だ謎の部分が多いものの、それぞれの撮影中の感想や息ごみなどを語った。

●桜井翔:「このガンちゃん役が来た時には、正直びっくりしました。リアルタイムの世代の方には、よく“ヤッターマン楽しみにしてるよ”と言われるので、なんとかその期待に応えられるガンちゃんになりたいなと思っています。
ヒーローといえば完全無欠のイメージですが、このガンちゃんはどこか抜けていて人間味があるヒーロー。愛べきキャラクターを大切に演じていきたいです。
三池監督とは、以前から一緒に仕事をしたいと思っていたので今は毎日が幸せです。監督は、よく現場で台本を変えるので瞬発力を求められて緊張感があるので楽しいです。」

●福田沙紀:「アイちゃんは皆から愛されるキャラクターなので演じる上でも悩みましたね。
今回はアクションにも挑戦していて、体が傷ついたりもするけど、もともと、特撮好きなのもあってアクションをやっているという実感が沸いて嬉しいです。」

●深田恭子:「ドロンジョ様を演じる上で意識した事は、今までアゴを上に上げたり、流し目にしたりという演技はやった事がなかったので意識しています。
初めての衣装合わせでは凄く恥ずかしかったけれど、何回かやっていくうちに着ると心が引き締まる感じですね。衣装はかなりセクシーできわどいです。」

●生瀬勝久:「(もうボヤッキーの名セリフは習得しましたか?)まだです。やはり声って特徴があってイメージもあるので、僕がボヤッキーを演じると違う声になるんですね。モノマネをしても仕方がないので、それを実写版でどう再現しようかというところを三池監督と話し合っている最中なんですなんですよ。
(何かひとつセリフを言って頂けませんか?)ダメです!(笑)今言ったら楽しみがなくなるので。
今までアゴをを上げる芝居が多かったので、今回は今下げ気味の芝居です。」

●ケンドーコバヤシ:「今のところ、ドロンジョ様のセクシーな衣装を三池監督にバレずに上手く盗み見できていると思いますね。」

●三池崇史監督:「実写化できる事が夢のようですね。ヤッターマンらしい事は全部入っているし、やっちゃいけない事まで色んなものが出てくるし、生瀬さんとさんとケンドーケンドーさんはお尻が出ているし、アニメををそのまま実写にしてパワーアップさせています。
実物大のの5メートル近くのヤッターワンを作ったら、大きすぎて運ぶのにいちいち解体しなくてはならなくて邪魔なんです(笑)
オモッチャマはかなりパワーアップしていて、見ているだけで泣けてきますね。物語的には、ガンちゃん、アイちゃん、そしてドロンジョという三角関係なんです。もう一人登場する新しいキャラクターもガンちゃんが好きで、悲恋の物語なんです。人を愛する気持ちが、戦いを起こすという凄いお話を、ヤッターマン的に解決するというアニメにもある話ですね。是非、期待して頂きたいです。
これが公開する頃には、ハリウッドから『スピード・レーサー』や『ドラゴンボールZ』も公開されるけれど、楽勝かな(笑)そうしたら、一度も声のかかった事のない日本監督協会に誘って貰えるかもしれませんね。
日活の社運をかけて、やりたいだけ暴れまくってやろうと持っています。」

現在は五分の一までが撮影済みで、この製作発表会の後も再び撮影所に戻るとのことで、5月まで撮影が行われるとの事。
公式HPも本日27日に正式にオープンし、ますます盛り上がっていくヤッターマン旋風から目が離せない!

(池田祐里枝)