2年ぶりに復活を果たした北海道・夕張市の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」で、招待作品「ミラクル7号」(6/28公開/ソニー・ピクチャーズ配給)が、3/22(土)15:30より、市民会館大ホールにて招待作品として日本での最速上映が行われた。この上映決定に際し、昨今の夕張市の苦しい財政状況を聞いた本作の監督チャウ・シンチー本人が、“ぜひ、ゆうばりの子供たちを自作品の上映に招待したい”と映画祭事務局にその希望を要請し、本作の持っている本質的なテーマ<貧しくとも健気に、より高い教育機会を求めて希望を捨てない父子の姿>と、涙の感動作としての高いクオリティに、本映画祭スタッフたちもチャウ・シンチーからの呼びかけに賛同し、急きょ、実現の運びとなった。

招待されたのは、この3月31日に地域の統廃合理由から、廃校を迎える幌南(こうなん)小学校の全生徒25人全員。迎えた当日、子供達は校長先生とともに上映会場である市民会館大ホールに映画祭側で用意されたチャーターバスで、親御さんらとともに会場入り。待ち構える映画祭の取材陣らに緊張する様子も見せず、映画を楽しんでいた。上映後、300名以上の観客が集まった中で、エンドロールの終わりかけの暗闇の中での拍手が巻き起こり、場内ではあたたかい雰囲気に。子供達に感想を聞いてみると、ある子は「すごく面白かった、そしてチョー面白かった」、またある子は「ゴキブリのシーンがすごく面白かった」、その他「ミラクル7号欲しいっ!」など、明るい笑顔で答えていた。中には急きょ、監督のチャウ・シンチーから届いたビデオメッセージを観て「うれしかった。自分達だけでなく、みんなにとっても嬉しいと思う。」大人びた意見も。子供たちだけでなくご一緒の親御さんたちも皆、主人公の「ディッキー」のように明るい笑顔を携えて、帰途に着いた。

<チャウ・シンチー監督ビデオコメント>
みなさん、こんにちは。チャウ・シンチーです。
みなさん、人生には大変な時もありますが、
「ミラクル7号」の主人公ディッキーの様に、
勇気を出して元気で過ごしてほしいと願っています。
映画を楽しんでください。

がんばれ!

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「ゆうばり国際ファンタスティック映画2008」(3/19〜)正式招待作品
             『ミラクル7号』
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香港映画界が誇るトップスターであり、笑撃の監督作『少林サッカー』『カンフーハッスル』で世界中を熱狂させた男、チャウ・シンチー。破壊力バツグンのナンセンスギャグと、負け犬の魂を、あたたかく描くヒューマンな持ち味で独自の“シンチー・ワールド”を築いてきた天才が、3年間の沈黙を破って全世界に放つ最新作がこの『ミラクル7号』だ。このほど、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2008」(3/19〜)での招待作品としての上映も決定した本作は、現在香港、台湾、シンガポールなどアジア各地で続々と、オープニング興行記録を更新し、早くもミラクル・メガヒットを飛ばしている!