2001年『シンクロ』、2004年『ジャズ』、2006年『フラダンス』。
2008年は『合唱』!

25日(火)に、泣いて、笑って、最後は最高にハッピーな気分になれる感動作『うた魂(たま)♪』のプレミア試写会が開催され、主演の夏帆、ゴリ(ガレッジセール)をはじめとする監督・出演者らが登壇、舞台あいさつを行った。

今回、自分大好き自信過剰な女子高生を演じた夏帆は、「(歌の才能に恵まれた役だけど)実際は歌が苦手です。毎日すごく不安で逃げ出したかったくらい(苦笑)」と撮影当時を振り返り、「でも、合唱ってみんなで声を1つにそろえて歌うから心も1つになるんです」と合唱の魅力も語った。

35歳にして高校生を演じたゴリは、パンチパーマに学ラン姿で登場。「具志堅&ライオネル・リッチーです。自分の中ではパパイヤ鈴木かトータルテンボス藤田かわかりませんけど、僕だけを見てバラエティ映画だと思わないでください!」と訴えかけ、「僕、子供が2人いますから最初にこの役をいただいたとき、何かの間違いかと思ったんです。それか、キャスティングの人が疲れていたのかな?って(笑)。でも実際に出来上がった作品を観てみると、映画のマジックか、監督のマジックかわからないけど、すごくいい作品に仕上がっていましたね。まぁ、僕の演技力のおかげかな!」と自身たっぷりにアピールし、会場を沸かせた。

そんなゴリは、自分なりに研究した役作りを監督にダメだしされてしまった時のことをこう答えた。
「台本を読んで、僕の役は熱いやつだと思ったんです。だから熱く演じたんですけど、監督からは“見た目がすでに暑苦しいんだから、それ以上やらないでいい”と言われました(苦笑)。僕はモツ鍋みたいなものを観客に押し付けようとしていたけれど、モツ鍋2時間はきついということがわかりました」

薬師丸ひろ子も、自分なりに何度も練習して挑んだ“あるシーン”を監督に却下されてしまったことをちょっぴり寂しげに明かした。また、出演者全員がセーラー服を着ていることに気づくと「私もセーラー服着てくればよかったかな?」とお茶目な面をのぞかせた。

そんな出演者たちに監督は、「今回、出演者の方々はなぜだか夏帆、ゴリ、亜希子と苗字のない方が多いんですよね。だからぜひ苗字を“うた魂(たま)”にしていただきたいですよね。それが1番の宣伝になると思うんです。薬師丸さんも今だけ“うた魂(たま)るひろ子”に改名していただいて…(笑)」と提案すると、出演者も観客も笑いの渦に包まれた。

最後に、本作の中で登場する気合入れの言葉“真剣10代”に入り、4月から新生活を始める方へ一言ずつメッセージを投げかけた。
(ドスのきいた声で)「この映画見てぇ〜、4月からの生活もぉ〜、熱く生きろよー!!!」(ゴリ)
「すごくゴリさんの後ってやりづらいんですけど(苦笑)、新しいことを始めるってすごく勇気のいることだと思いますが、ぜひともがんばってほしいです。あと、これを観て合唱に興味を持つ人が増えればいいなと思います」(夏帆)

<上映後>
拍手喝さい、大盛況で上映を終えた会場では再び監督・出演者が観客の前に姿を見せ、感謝の気持ちを表した。また、映画で観たばかりの夏帆と七浜高校合唱団、ゴスペラーズによる主題歌「青い鳥」の大合唱生ライブもシークレットで行ったため、ものすごい盛り上がりを見せた。

(Report:Naomi Kanno)