ルート246(ニーヨンロク)へのあふれる想いを込めて、日本のクリエイトシーンをリードするこの6人が監督として大集結!!

12日(水)グランドプリンスホテル赤坂にて、映画『R246 STORY』の製作発表記者会見が行われ、浅野忠信、中村獅童、須藤元気、VERBAL(m‐flo)、ILMARI(RIP SLYME)、ユースケ・サンタマリアといった個性豊かな6人の監督たちが登場。この豪華な顔合わせに集まったのは、記者約100名、スチール約220名、ムービー約30名、関係者約50名、全約400名といった数多くのマスコミ・関係者たち。
賑わいを見せる中、6人の監督たちが“246”にまつわるコメントを残した。

●浅野忠信監督
車で246を走っているとき、高速道路を支える柱が十字架に見えたりですとか、不思議に見えるところが沢山あって、そこからファンタジーにつながっていくというような着想を得ました。
わけのわからない作品ですが、ファンタジーな作品を楽しんでいただければと思います。
Q.タイトルの「224466」とはどういった意味でしょうか?
「224466」というのは音楽をやっている人なら解ると思うんですが、音楽で「ディレイ」って言うんですか?声がエコーするというエフェクトがあって…
ちょっとディレイさせちゃおうかな(笑)、と思ってこのタイトルにしました。

Q.「246」に対する思い出などはありますか?
撮影が終わった今となっては思い出は沢山あるんですが、撮影がめちゃめちゃ寒い時期で、簡単に言うと僕は宇宙人の設定なんですが、上半身裸でビショビショで最初登場するんですけど、寒いし自分でも何やってるんだろう?って思いながら撮ってました。

●中村獅童監督
昔、静岡県にロケに行ったところ、道路標識を見たら246と書いてあって、こんなところまで続いてるんだと思ったのがきっかけで、すぐに時代劇が浮かびました。時代劇も好き、ロックも好き、ということで、ごちゃ混ぜにしてやりました。おバカ映画です、笑ってもらえたら(笑) なるべく頭を柔らかくしてみて頂けたらと思います。

Q.今回初めての監督だったんですが、いかがでしたか?
本当に好きなことをやらせていただいて、日光江戸村で明け方まで寒い中、大立ち回りをやったり、寒い中池の中に飛び込んだりしたんですが、今回監督をやってみて思ったのは、時代劇っていうのはこんなにお金かかるんだということですね。自分で言い出して自分で出てるので、責任もってやらせていただきました。
キャデラックのオープンカーに乗って都内で撮影したので、周りにいる方はびっくりしてましたね。作品はまだこれからちゃんと編集をしないといけないんですが、笑っていただけたらと思っています。

Q.246の思い出というと…
僕の祖母がとっても厳しい人で、子供の頃物凄く怒られたんですが反発して家出をして、小学校低学年の頃、環七で実家まで歩いて帰ろうとしたということくらいですかね。

●須藤元気監督
「R246 STORY」では、僕は寿司屋でいうとイカのポジションだと思っています。忘れがちだけど食べてみると意外と美味しい、そんな作品を目指しています。

Q.今回初めての監督だったんですが、いかがでしたか?
僕はもともと入場パフォーマンスなんかで自分自身を演出する事が好きだったんですが、映画の監督は初めてだったので、楽しみながら作れたと思います。僕の作品も浅野さんと同じサイエンスフィクション物で、正確に言うとラブストーリーでもあるんですが、「3・5次元のアプローチ」を目指して作っていて、あっちに行き過ぎず、地に脚をつけすぎず、フレッシュな気持ちとアンニュイな雰囲気を残しつつ、そんな作品になるんじゃないかと思っています。

Q.246の思い出というと…
僕、昔、麻紐のブレスレットの露天商を表参道でやっていたりとか、ストリートミュージシャンまがいなことも昔やっていて、ライブを246沿いでやっていたりしたので、昔のアルバムを見ながら作っている気がしましたね。

●VERBAL監督
246というと渋谷、渋谷というとクラブにいってヒップホップのような音楽を聴くというイメージがあります。僕もラップをする人間としてヒップホップが大好きなんですが、ここ最近日本の音楽界が弱っているんじゃないかと思っていまして、そこでドキュメンタリーを通し、今の音楽業界についてどう思っているかということを伝えられたらと思っています。

Q.今回初めての監督だったんですが、いかがでしたか?
僕はラップをやっているんですが、ラップというと「チェケラッチョ」、「YO!」みたいな軽いイメージをよく持たれるんですが、実は深い世界で、深すぎると底なし沼みたいにはまっていってしまって、ある意味ちょっと特殊でリッチなカルチャーなんです。そんなカルチャーの一部をこのドキュメンタリーで見せていきたいと思っています。
出演していただいている色々なビックミュージシャンの方々に、それぞれの視点を露わにしていただいて、お話を伺うと、ヒップホップをやっているという割には意外と普通なんだなっていう人もいるんです。ヒップホップの面白い面を通して、日本の音楽業界この先未来はあるのかということや、各々の理想論を語ったりしていて、僕自身勉強になっています。
僕はマイケルムーアの作品が好きで、同じように飛び込んで行っちゃうというスタイルで撮っているので、素材は沢山あるんですが、30分以内の枠にまとめるが大変ですね。

Q.246の思い出というと…
クラブが多いので渋谷によく行っていたりとか、通っていた学校が二子玉川にあったりとかですかね。

●ILMARI監督
子供の頃から、まぁ子供っていうか、若い頃から246界隈のクラブに通っていて、いろんな人との出会いや思い出があるんですが、そういういろんな人のいろんな心の変化を描きたいと思っています。

Q.今回初めての監督だったんですが、いかがでしたか?
今詰めの段階で、脚本も含めて準備を進めています。「ナイトオンザプラネット」という作品があるんですが、ジム・ジャームッシュ監督の、タクシーに乗る前と後で、登場人物にちょっとした変化があるという映画なんですが、その映画みたいに、ちょっとした変化を描き、最後はスッキリする映画にしたいです。

Q.246の思い出というと…
お金がないときにバスに乗れなくて246号線を2時間くらい歩いた思い出です(笑)

●ユースケ・サンタマリア監督
自分の好きな俳優さんたちに、今回出演してもらい、どんどんやりたいことがあふれてきて。理想どおりのキャスティングもでき面白い作品になると思うので宜しく御願いします。

Q.今回初めての監督だったんですが、いかがでしたか?
まさに今、ILMARIさんと同じでやっと脚本が形になってきた段階で、この前美打ち・ロケハンをやったところで、今すごく楽しいです。永作博美さんと会ったりして、今までは共演者として会ってたんですが、今回は監督としてで、いつもと違う感じでした。永作さんは僕のミューズみたいなもので、許されるなら重婚したい位です。監督は一番の司令塔で、ジャッジ下すのは全部監督という事はわかってはいたんですが、実際にやってみると、「こんな大変な事やってたんだ」と実感しましたが、自分のやりたいこと20,25分にぶち込んでやろうと思ってます。この先煮つまって来ると思いますが。
今回僕だけタイトルも「弁当夫婦」といって、「え、コメディ?」と思われるかもしれないんですが、全然コメディでもなんともないんです。「お料理映画」ってあるじゃないですか。「タンポポ」「ショコラ」「初恋の来た道」のような。終わったら「なんかちょっと食いたくねぇ?」って思うような。
僕の作品も弁当が主役なんです。弁当が美味しく見えればいい。ある瞬間をちょっと切り取った、ちょっとしたラブストーリーなんですが、一番の主役はお弁当です。「どこが!?」って言われるかもしれませんが、そういうつもりでがんばります。