3月3日(月)、『魔法にかけられて』のプリンセス<ジゼル>がニューヨークで出会う弁護士<ロバート・フィリップ>役を演じた俳優パトリック・デンプシー、ケヴィン・リマ監督、そして音楽・作曲のアラン・メンケンの3人が来日記者会見を行い、さらに同日夜に開催されたジャパン・プレミアのレッドカーペットにはエグゼクティブ・プロデューサーのクリス・チェイスも交えた4人の他、ディズニー作品のプリンセス&プリンスやドレスに身を包んだ華やかなゲストが登場!!

 記者会見冒頭、パトリック・デンプシーは練習中という日本語で「よろしく!」と挨拶を述べた。本作は‘アニメーション’と‘実写’の世界が出会う究極のファンタジーであるが、パトリック・デンプシーは脚本を初めて読んだ際に「素晴らしいアイディアだと思いました。ロマンチックコメディー、ミュージカル、さらにアクションの要素までも含まれていると思います。一緒にオーディションを受けた<ジゼル>役のエイミー・アダムスとはオーディションで意気投合し、本作が実現したら楽しいだろうと確信しました。音楽がとてもよく、次回作ができるならアランに僕の曲を作ってほしいです。そして僕も歌いたいです(笑)」と語った。そんなお願いをされたアラン・メンケンだが、曲作りの秘訣は「どんなプランに参加するにしても、音楽を通してその作品を語れるか、また今までに使ったことのない言葉で歌詞を作れるかということを考える」ことであると明かした。
 
 本作は過去のディズニー作品のパロディーが随所にこめられているのでストーリー中の細かな部分も楽しむことができる。また‘おとぎの世界’アンダレーシアの森に住む<ジゼル>の親友のシマリス<ピップ>の声を担当したのはリマ監督ということで、そのかわいらしい喋り方を披露してくれたリマ監督のおちゃめな一面に場内は拍手喝采であった。本作の日本での反響は「作品の中心にある‘喜び’が観客に伝わり、国境を越えて皆さんに届いたのではないでしょうか。ジゼルによって観客も魔法にかけられ、喜びを感じるのです」と述べた。

 3人が魔法を使えるなら誰にかけたいか、という質問にはパトリック・デンプシーが「難しい質問ですね(笑)。僕は結婚しているので妻以外に魔法をかけると問題になってしまうので妻と答えますが(笑)。世界中に魔法をかけることが可能なら、地球上に戦争をなくしたいです」と返答。アラン・メンケンは「この映画作りプロセス自体が魔法だと思います」と述べ、リマ監督も「監督としては日々、観客の皆さんに魔法をかけています」と答えた。
 
 ジャパン・プレミアのレッドカーペットには日本のゲストとしてモデルのLIZA、女優のエリカ、黒川智花らがドレス姿を披露していた。そしてステージはお城のように飾られた舞台がスモークで包まれ、パトリック・デンプシー、ケヴィン・リマ監督、アラン・メンケン、クリス・チェイスを迎えるべく、『白雪姫』、『シンデレラ』、『アラジン』、『眠れる森の美女』のプリンセスとプリンス達がダンスで観客を魅了!
 
 ファンタジーの世界に観客の笑顔と声援がいっぱいに溢れた場内は、
ジゼルの魔法がかけられた観客の喜びで満たされていたようだ。

(Report:Masako Imai)