日韓が舞台の映画『花影』完成記者会見!!山本未来「代表作になると確信」!
満開の桜の樹の下で、芽生えた恋———
日本と韓国を舞台に大人のラブストーリー『花影』が完成した。
2月21日(木)渋谷・セルリアンタワー東急ホテルにて、山本未来(ヒロインの売れっ子ジュエリーデザイナー<五木尚美>役)、キム・レウォン(<尚美>と運命的な出会いをする小学校教師<ソン・スンウ>役)、河合勇人監督、若杉正明プロデューサーが完成記者会見を行った。
甘いマスクで日本でも絶大な人気を誇るキム・レウォンは「初めまして、キム・レウォンです」と日本語で挨拶をした。若杉プロデューサーは「もともと河合監督をデビューさせる案を探そうと脚本家の市川森一先生と話している中で、日韓の垣根を取り除くような作品をつくることを考えていました」と作品をつくるきっかけを語った。
鮮やかな色のチマチョゴリ姿で登壇した山本は「日本と韓国のプサンが舞台で、私自身は在日三世の役でした。仕上がりを見て、人との交流や愛がたくさん盛り込まれている、日韓の良い架け橋になる作品だと思いました」と述べた。さらにキム・レウォンも「人間の生き方が描かれていて、本当の幸せとは何か考えさせられる作品です」と、若杉プロデューサーの意図以上の作品に仕上がったことが感じられた。
日韓が舞台ということで言葉の壁が問題となってしまうが、撮影現場ではどのように心を通じ合わせたのかという質問にキム・レウォンが「山本さんのすばらしい韓国語で助けられました(笑)」と答えると、山本は「現場にはニンテンドーDSを持ち込みました(笑)。それから会話したいものをメモって、レウォンさんに色々けしかけました(笑)」とにこやかに明かした。河合監督も「山本さんには完璧に韓国語を覚えることを要求しました。(言葉が違うので)演出にも戸惑いましたが、作っている者同士で撮影用語はほとんど分かってもらえていました。キム・レウォンさんにも撮影をリードしてもらい、映画は韓国語も日本語も超えるのだと思いました」と答えた。
また、山本とキム・レウォンをキャスティングした理由について若杉プロデューサーは「山本さんは女優さんとしてのすばらしさはもちろんのこと、バイリンガルで、こういう方だったらすぐに韓国語をインプットできると思いました。キム・レウォンさんは100万ドルの笑顔と言われているんですかね(笑)?実際お会いしても、日本の役者はまずいんじゃないかと思うくらいの良い印象でした」と語った。
キム・レウォンは「韓国で桜の花びらが舞い落ちる、山本さんのタイトルショットのシーンの撮影をした時に、実は私が花びらを散らしていました」と自身の思い出を語ってくれたが、しきりに山本の韓国語の堪能さを「注目してほしい見所の一つ」だと絶賛していたことが印象的であった。
最後に山本が「自分にとって今後、女優を続けていきますが、将来この作品は忘れられない自分の代表作になると確信できます。作品を見終わって自分の心が綺麗になったように感じられ、心の中もスマイルになるような作品です」と『花影』への熱い思いで、記者会見を締めくくった。
(Report:Masako Imai)