映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ』が3月22日の公開に先駆け、14日(木)にバレンタインイベントを行った。本日のドレスコードは、作品のブルーベリーに合わせて”パープル”。スタッフをはじめ、観客の皆さんも、それぞれムラサキを身に着けての来場となった。
もちろん、ウォン・カーウァイ監督もムラサキのネクタイと靴下で登場!
「このために、用意したんだよ」と楽しそうなご様子で、サプライズゲストとして、監督の大ファンでもある菊池凛子が登場すると「ゴージャス!」と大感激。会場からも、菊池凛子の美しさにため息がもれていた。

Q.主演、ノラ・ジョーンズの感想は?

ウォン:本当に素晴らしい数々の才能を持った女性だと思っています。この作品は彼女にとってデビュー作ですが、素晴らしかったです。8週間という短い撮影期間で、これだけのキャスティングと肩を並べて演技をしたのですから。

Q.ストーリーの発想はどこから?

ウォン:ノラ・ジョーンズとは2年前にニューヨークで出会う機会がありまして、実は自分の作品の音楽を担当してほしかったんです。ですが話すうちに彼女の出演のほうが面白いんじゃないかと思い、「出演してみない?」という会話からこの映画をつくることになりました。
ただスケジュール的に難しい部分もあったので、その間に撮れるストーリーは?と考えたところ、彼女はミュージシャンでツアーによく出ている。そこでロードムービーはどうだろうと思いつきました。そして、過去に撮った短編をベースのアイデアにして今回の作品ができました。

Q.カンヌで監督とあった感想は?

菊池:監督はカンヌ国際映画祭で審査員をしており、実は道端で偶然お会いして声をかけさせていただいたのが最初です。背が高くて優しく暖かい方でした。

Q.カンヌでの菊池凛子さんの印象は?

ウォン:実は菊池さんに声をかけていただく前に、僕はスクリーンで菊池さんにお会いしてました。カンヌコンペ部門の審査員を行っていた関係です。カンヌ審査員の間でも『バベル』の菊池さんの演技は絶賛され、心を動かされました。そのカンヌの直後に『マイ・ブルーベリー・ナイツ』がクランクインしたのですが、その間に僕はこの映画しか撮っていません。でも菊池さんはたくさんの作品に出演され大活躍なさってると聞きました。菊池さん、おめでとうございます!

Q.久々にお会いになった印象はいかがですか?

ウォン:ゴージャス!もちろんだよ。

Q.菊池さん、『マイ・ブルーベリー・ナイツ』をご覧になった感想を教えて下さい

菊池:失恋をした女の子が何かを求めて見つけていこう!とする姿勢が、私が映画作りを続けていこうという姿勢とリンクしました。素晴らしい映画だと思います。

Q.ロマンチックな部分もたくさんある映画ですが、菊池さんも監督とお仕事出来たら嬉しいですよね?

菊池:それは勿論そうですよ(照れ笑い)

Q.監督はいかがですか?

ウォン:きっとこれから一緒に映画作りをする機会があると思いますよ。その機会を楽しみにしています。

ここでバレンタインということで菊池凛子からスペシャル特大ブルーベリーケーキがプレゼント!

菊池:映画の中で傷を癒すスウィーツでブルーベリーケーキが出てきたのでこれをプレゼントしました。

ウォン:実は今日取材中に「監督にとって映画とは?」と聞かれたんですね。すごく難しい質問だったのですが、今日はこういう説明をさせて下さい。映画は時に人生に対してデザートのような存在です。現実を上回る何か<デザート>があると思っています。今宵は『マイ・ブルーベリー・ナイツ』が夜のデザートになれば良いと願っております。本当にお越し下さいましてありがとうございました。菊池さんもありがとうございます。

特大サイズのケーキを思わず監督がなめるシーンもあるなど、リラックスした空気で舞台挨拶は終了した。