吉田拓郎の名曲にのせて、家族の幸せを描いた映画『結婚しようよ』が初日公開を迎えた。

初日舞台挨拶では、出演者が待つ舞台へと続くヴァージンロードに見立てた劇場内の通路を、娘役を演じた藤沢恵麻さんが父役の三宅裕司さんにエスコートされ、ウェディングドレス姿で登場。この日舞台挨拶に集まった豪華キャストたちと佐々部清監督が映画の魅力と撮影エピソードについて語った。

●佐々部清監督:「映画の撮影が終わって1年近くがたち、やっとお披露目ができてうれしいです。学生時代からこんな映画が撮りたいと思い続け、30年たって夢が叶った。撮影中は吉田拓郎さんの歌を出演者の方にも好きになって欲しくて、DVDやCDを貸してあげたり、渡したりしました。今日は俳優陣がたくさん集まってくれてとてもうれしいです。そしてこの映画を通して拓郎さんにエールを送りたいですね!!」

●三宅裕司さんは:「映画の撮影から1年近くたつが、未だに2つの家族を持っている気分。R45指定となっていますが、たくさんの人に観てもらいたいし、特に家族で一緒に観てもらいたい。この映画を観て結婚っていいものなんだ!と、夢を持てるようにやはり若い人にも観てもらいたい。また佐々部監督の吉田拓郎さんへの気持ちがいいタイミングで迫ってくる映画です」と語った。
“ヴァージンロードを歩く気持ちはどうでしたか”という質問には「今日は父親というより恋人として歩いた気分です。実生活でも娘が20歳なので、今日のは予行演習みたいなものですね」と答えた。

●妻役を演じた真野響子さんは:「ヴァージンロードを歩く父親って、普通うれしい顔じゃなくて悲しいものですよね。2人(三宅さんと藤沢さん)が歩く姿をハラハラして見ていました。今日は出演者みんながたくさん集まってくれてうれしいです」と語ってくれた。

●長女役を演じた藤沢恵麻さん:「実の父も吉田拓郎さんの大ファン。『結婚しようよ』は私にとってもかけがえのない作品となり、公開を迎えられてとてもうれしいです。(三宅さんに対して)映画の中で愛情深いお父さんでした。今日のヴァージンロードは半ば本当のお父さんと歩いたような気持ちになりました」

●次女役を演じたAYAKO(中ノ森BAND)さん:「今回は女優として初めて映画に出演しました。監督がびっくりするくらいの大根役者だったと自分では思いますが、芝居が上手いとほめられるときもあってうれしい限りです。(映画での)お父さんとお母さんを見ていて、日本の男性は尻にしかれるものなのねと思いました。撮影が終わっても、どっちが本当の自分かわからなくなるほどでした」

これらキャストが演じる4人家族のルールは「家族揃っての夕食」。お父さんが望むこのルールの危機、変り行く家族に生じる愛の波紋、そしてクライマックスの結婚式へとストーリーは展開していく。

(Report:Nori KONDO)