渋谷シネクイントにて絶賛公開中のクラムボン初のLIVEドキュメンタリー『たゆ たう -GOOD TIME MUSIC of clammbon-』 。メンバー総出演のトークイベント第三夜の模様をお届けします。

◆登壇者:伊藤大助(いとうだいすけ クラムボン/drums)、高木聡監督(たかきさとし)
◆場所:渋谷シネクイント 21:00の回上映後〜

伊藤大助(以下、伊藤):
せっかくなので少し映画の話をしたいなと思います。撮られる事もなれてないから結構昔からとにかくどうしていいのかわからないといつも言っているんです。面白い演出をして何度も助けてもらいました。
高木監督(以下、監督):
でも、撮られるのがなれてないという感じはあまりしなかったけど・・。
伊藤:
冷や冷やなんです。写真撮られるだけでもどういう顔をすればいいのかと思っちゃって・・。よく自分もライブ中どっち向いて何見てやっているのかなって言われるんですよ。
監督:郁子(原田)ちゃんとライブ始まる前、アイコンタクトしたりしてたよね?
伊藤:ステージ中に、「ちゃんとコンタクトが取れて、いい感じにならないと」と思って。
アイコンタクトはするようにしてます。前に、「どうしてボーカルがセンターにいないの?」って言われたことがあって一度だけやってみたことがありました。その時のライブはもう思い出せないですけどね(笑)。

——ここから、観客のみなさんとのQ&Aタイム——

Q:普段お忙しいと思うんですけど、今日は(気分が)落ちてる、疲れてるっていうときにモチベーションをあげるためにすること、思う言葉があれば教えてください。
伊藤:難しいですね、そんなに美しく生きてないんで(笑)。毎日悶々とのた打ち回って生きているだけですからね。今日観てもらった映画の中で出てるなと思ったのは、僕がライブ後に放心している顔が何回も出てくる。自分の中ではああいう時に解消されてるんです。「もうだめだ!」と思ったら、飲みに行きますね。
監督:仙台でライブのアンコールの時、大ちゃん(伊藤さん)が「オレはもう出たから」って言ってて、もう「出し切っちゃったんだろうな」と思って。
伊藤:映画観終わってわがままだなと思ったんだけど、そういう心境になるんですよね。普通に生活していることも立派にそういうことだったりする。無理に持ち上げるってことはしないようにしています。

Q:クラムボンの皆さんは『LOVER ALBUM』でカバーしていてアルバム聞いてて思うんですけど、プログレとかジャズロックとかどうなんですか?
伊藤:あのアルバムのように、「面白いなと思ったことをやってみよう」っていう、話し合いとか打ち合わせで物事を決めないバンドだと思うんですけど、「何か面白そうだからやってみよう。やってから考えよう」って動いたりしますね。もちろん傾向としてそういうタイプの音楽が好きだって言うのはあると思うんですけど、面白いなと思ったことを面白がれるようにいたいと思うんです。話し合いをほんとにしてないんですよ。
監督:(メンバー間で)伝言もぜんぜん伝わらないよね(笑)。3人が一緒にいるの全然みたことないしね。最終的にはライブの日しか会わないバンドになるって話してたよね。
伊藤:でもこういうバンドでいようっていう部分は、びっくりするほど変わってない。(映画も)ぼんやり変な顔をして映っていようが作品として、「監督はうちらのこと好きなんじゃん」っていうほほえましい気持ちにさせてくれる。そうなるだろうと思うから任せられるんですけど。最近では「監督がどんなことを言いたいのかなぁ」っていうことを知りたいなって思いながら、見られるようになってきました。自分らには作れないから、やるだけ。その感じを見事に撮ってもらってたなと思っています。

Q:クラムボンを12年間やってきて、一番印象的だったことは?
伊藤:いろんな瞬間がありますよ。その時はこれすごいなって気がつかないことかもしれないけど・・
ポイントとして何かといわれると難しいけど、19、20くらいの時に音出したら面白いからやってみようって始めたことが、今でも続いているということが面白いことだなと思います。

この後、クラムボンの『バイタルサイン』PVをみんなで鑑賞、PVの裏話などで盛り上がり、和やかに終了しました。

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