『アイ・アム・レジェンド』来日記者会見コメント

12月14日(金)の公開に先駆けて、『アイ・アム・レジェンド』主演のウィル・スミス、脚本とプロデュースを務めたアキバ・ゴールズマン、そして監督のフランシス・ローレンスが来日し、12月4日(火)に都内にて記者会見が行われた。集まった多くの報道陣を前にウィルは超ハイテンション。今回の役作りについては「正直言って1時間全くセリフなし。ほぼ一人で出演するというのはけっこう怖いものでした。戦争で捕まって捕虜になった人たちの話とか、刑務所で独房に入っていた人たちの話とかを聞いてリサーチしました。」コメント。最後に、ネビルという役をお通して学んだことはという質問に対して、「個人が少しでも良くなろうと、少しでも自分を進歩させようと努力していれば、必ず実際に世界も少しずつ良くなっていことです。」と会見を締くくった。

※以下コメント
■挨拶
アキバ・ゴールズマン:
こんにちは。こうして心から温かく迎えてくださいまして嬉しいです。ありがとうございました。

フランシス・ローレンス監督:
みなさまありがとうございます。
今回このプロモーションツアーでは日本がまず最初ということで、是非みなさんにこの作品を楽しんでいただきたいと思います。

ウィル・スミス:
本当に日本に来れて嬉しいです。エキサイトしています!そして大好きな東京にこれて、『アイ・アム・レジェンド』は素晴らしい映画ですし、とても嬉しいです。けどこうして騒いでる自分がちょっぴりsilly(アホ)かいなという感じはしています。(笑)

■表情や動作で感情を表現したり目の演技含めとても印象的でした。どのように役作りされたのでしょうか?

ウィル・スミス:
正直言って1時間全くセリフなし。ほぼ一人で出演するというのはけっこう怖いものでした。なので、いろいろリサーチをしましたね。戦争で捕まって捕虜になった人たちの話とか、刑務所で独房に入っていた人たちの話とか。彼らが言うには、大体何かこう一人でスケジュールを立ててないと落ち着かないんらしいんです。例えば、今日は9時から11時まで爪を研ぐのに時間を使うとか、次の11時から何時までは靴を磨くことにするとか、一つ一つ全部スケジュール立てないと落ち着かない。孤独な生活をしている人はそん感じらしいです。

■実際にウィルさんの演技をご覧になられていかがでしたでしょうか?

フランス・ローレンス監督:
撮影に入った時、彼の演技の素晴らしさには目を見張るものがありました。この素晴らしさは、例えばミュージシャンの素晴らしい音楽を聴いたりとか、あるいは体操選手の素晴らしい演技を見たりとか、そういうのに匹敵するようなものでした。そして言われたことをキチンとできるばかりではなくて、それに基づいて色々とアドリブを入れる。それも彼は素晴らしくやってのけるという、大変驚くべき演技を見せてくれました。

■映画の中で一番孤独を感じたシーンは何でしたか?

ウィル・スミス:
普通は周り人が居れば刺激を受けるわけです。そして当然刺激を受けていろんな反応をするわけです。ところが今回は、一人ですから、頭の中でその刺激を想像して、そしてそれから反応するというシーンがありました。例えば、CD屋でマネキンに話しをするところですね。あれは自分で全部考えてそれで自分で答えなければいけない。それがなかなか大変でした。

■もし本当に地球最後の男として残ったとき、一つを選べるとしたら何を相棒にしたいですか?

ウィル・スミス:
やはり、この作品の一番の面白は、「地球上の最後の人間になったら人は何をするか」って、これってみなさんも考えると思うし、自分も考えました。やっぱり人間というのはお互いが必要なわけです。腹の立つ渋滞があると、「もう全部消えちまえ!」とかって考えますよね。実際には、一人になってしまう恐ろしい経験はないと思いますが、自分だったら何処かのビルの中で人が居そうなところに飛び込んで、誰かを捕まえてくると思います。

■出演するに当たって、トレーニングはハードでしたか?監督からは、アクションシーンについてもっと!というふうな追い込みはありましたか?

ウィル・スミス:
ロバート・ネビルの役は、いわゆる軍の仕官です。当然いろいろな部署で訓練を受けてきたはずであるので、自分としてはできるだけ正確に、例えば銃を撃ったときはどのような動きをするのか、またどんな表情をするのか、そういうことを全て自分としては決めていきたいというふうに思いました。

フランス・ローレンス監督:
一番気をつけた点は、本当に本物であることということです。ウィルの場合には、色々なシーンを撮る前にリサーチを必ずしてくれます。もちろんコンサルタントもいますので、そういった意味での心配は全然していませんでした。ただ私のほうとしては、足を怪我しているのでびっこひいてるとか、その場面場面でとらえていったという事なので、武器の使い方に関しての指示を出したということは全然ありませんでした。

■作品を通して、ネビルという役を通して、学んだことや伝えられたらいいと思うことはありますか?

ウィル・スミス:
個人が少しでも良くなろうと、少しでも自分を進歩させようと努力していれば、必ず実際に世界も少しずつ良くなっていことです。ややこしい世界で嫌なことがたくさんあったとしても、この地球上に、人を指差して、誰のせいにするのではなく、まず自分の心の中をもう一度見て問いかけみて、そしてそれを少しでも向上させ改良していければ、この世の中は絶対に良くなっていくと思います。