ソリッド・シチュエーションスリラー&本格アクション時代劇映画『伊賀の乱 拘束』が初日を迎え舞台挨拶が行われた。

●千葉誠治監督自身が司会者となり「ラフな感じで行こうと思います!」と観客にご挨拶。文字通り気取らない、なごやかな舞台挨拶がスタートした。
登壇者は島津健太郎さん、いとうあいこさん、柏原収史さん、松田賢二さんだ。

●松田さんが「あいこちゃんギザカワユス〜!」と誉めると、いとうさんは思わず照れ笑い。作中では妖艶で策略家の女忍び役。鋭い目つきが印象的だ。
「今までにない役をやらせてもらって、勉強になりました。あと元々時代物が好きだったので、こういう作品にはずっと出たいと思っていたところの話でした。本当にありがたいなあと思っ…」と間を空けて、千葉監督を見つめながら「思ったんですよ!」と一所懸命語るいとうさん。役柄とは間逆のキャラクターでなんともかわいらしい。

●今作の舞台は戦国時代。敵対する伊賀の忍びと甲賀の忍び…生き残りをかけた騙しあいをしかけていく。忍びの衣装でトイレに行くのは一苦労だったとか。
柏原さんは「トイレに行くときは衣装を全部脱いで行くんですよ。現場を止めてスタッフにご迷惑かけてすいません〜って謝りながら行ったんですが、あいこちゃんはそんなのおかまいなしに、何十回も行っていましたね。」と語り、会場をわかした。

●島津さんは大阪弁で「朝6時に現場集合で、丸一日で足のカットだけという日がありましたね(笑)。僕の演技どうでしたか?」と千葉監督に尋ねると「最高!あのカットが一番よかったよ!」と太鼓判。「ええ〜!?」と驚く島津さんに会場は大爆笑。

●今作はアクションが見どころの一つだが、より人間関係を描きたかったという松田さん。
「それぞれ目的を遂行するために、いろんな騙しあいをする中で、僕の役どころはシンプルな目的でした。一貫性っていう意味でも、複雑なふりの演技を表現しない形をとりたかったんです。…なんていうんですかね…」と低い声で言葉がつまってしまうのは松田さんのお約束。「その話しいいや。」という仲良しの柏原さんのつっこみが入った。役柄を深く掘り下げる松田さんに今後も注目したい。

(Report:Hiromi Kato)