メガホンを握る作品どれもが海外の映画祭で話題になる小林政広監督の最新作がポレポレ東中野で初日を迎えた。
デビュー作『CLOSING TIME』は、・第8回ゆうばり国際冒険ファンタスティック映画祭でヤングファンタスティック部門・グランプリ受賞を皮切りに、『殺し』は第53回カンヌ国際映画祭”監督週間”正式出品、第22回モスクワ国際映画祭正式出品となり『歩く、人』 2001年カンヌ国際映画祭公式出品[ある視点]部門で2年連続出品が決まり、『La Coiffeuse ─女理髪師の恋─』第56回ロカルノ国際映画祭 コンペティション部門正式出品作品など、高く評価を得ている監督である。
最新作『愛の予感』はロカルノ映画祭でグランプリを受賞、受賞像をもって舞台挨拶に登壇した。
小林政広監督は、撮影を振り返り「1年も前ですが、今日が特別なものですね。」また、主演の渡辺真起子さんは「よく怒ってました」という撮影現場で、怒られていたスタッフに対して監督は「撮影現場では確かに、何が何だか分からなくなり、朝から晩まで怒鳴っていましたねぇ」と台詞のない映画の内容とは違って撮影現場は大変だったようです。
長年監督の作品の編集を担当した金子尚樹さんは「作品を見たときに監督が移っていたのにはびっくりしました」などの、エピソードも披露。3連休の中日、満員の観客で埋まっていました。

(Report:Yasuhiro Togawa)