11月17日(日本時間18日)、ハリウッドのエル・キャピタンシアターにて、ディズニー映画最新作『魔法にかけられて』(原題:Enchanted)のワールド・プレミアが華やかに行われた。

『魔法にかけられて』は、今年のホリデーシーズン公開作のなかでも最も期待されている作品で、おとぎの国のプリンセス・ジゼルが、魔法にかけられ現代のニューヨークに追放されてしまう物語。
おとぎの国のシーンはアニメーション、そしてNYでのシーンは実写で描かれているというユニークな設定も注目を集めている。

プレミア会場となったエル・キャピタン前では、ハリウッドの目抜き通り“ハリウッド・ブルーバード”を完全封鎖して、約100メートルものレッド・カーペットが敷き詰められた。

ディズニーから新しいプリンセスの誕生とあって、お馴染みのディズニープリンセス達、(「白雪姫」、「シンデレラ」、「オーロラ姫」(眠れる森の美女)、「ベル」(美女と野獣)、「ジャスミン」(アラジン))がレッド・カーペットに駆けつけ、また、招待された子どもたちも思い思いのプリンセス・コスチュームで着飾って登場。会場に和やかなムードを包んだ。

『魔法にかけられて』でヒロイン・ジゼルを演じたエイミー・アダムスは、大胆に胸元の開いた白いドレスで登場。
トップ女優不在といわれる今のハリウッドで、今後の活躍が期待される女優なだけにマスコミの注目が集まる。33歳にして“ディズニープリンセス”を演じたことについては、「とても、素晴らしい経験だったわ」と楽しそうに語り、ドレスについて「このレッド・カーペットを歩くことを想像しながら、たくさんのドレスを試着したの」とドレス選びのエピソードを明かした。

日本でも人気のテレビシリーズ「デスパレートの妻たち」の主人公スーザン・メイヤー役で知られるテリー・ハッチャーは、黒のストラップドレスで登場。
ドラマでは、そそっかしい童話作家役を演じるハッチャーは、「ディズニー映画大好き」だそうで、「『魔法にかけられて』は、予告編を見てどうしても見たいと思ったの。自分からこのプレミアのチケットが欲しいってお願いしたわ」と語った。

本作のエンディングテーマを歌うキャリー・アンダーウッドは、アメリカで驚異的な視聴率を誇る「アメリカン・アイドル」出身のシンガー。
今年のグラミー賞で最優秀新人賞を受賞した彼女は、「子どもの頃からディズニー映画で育ったの。エンディングテーマを歌えて本当に幸せ」と興奮気味話し、「今日は、お姫様の気分で来ました」とピンクのドレスを披露。

『美女と野獣』『アラジン』などで、これまで8回のアカデミー賞を受賞に輝く作曲家アラン・メンケンは、「9回目のアカデミー賞がとれたらいいね」と自信のほどをのぞかせ、日本の印象を聞かれると、「日本は、モダンと古典が混在しているところが素晴らしい。来年キャンペーンで日本に行かれることを楽しみにしているよ」と語った。
他に『クイーン』でアカデミー主演女優賞を受賞したヘレン・ミレンが、夫で映画監督のテイラー・ハックフォードと来場。ベテランの貫禄でプレミアに威厳を与えていた。
『魔法にかけられて』は、11月21日(水)全米公開。日本では、2008年3月14日(金)ホワイトデーの公開となる。