女の心の奥底を赤裸々に描き出す人気漫画家・安彦麻理絵のコミックの映画化!挑戦したのは映画『パビリオン山椒魚』の冨永昌敬監督。映画『コンナオトナノオンナノコ』の初日舞台挨拶が池袋シネマ・ロサで行われた。登壇したのはエリカさん、桃生亜希子さん、水橋研二さん、斉藤陽一郎さん、杉山彦々さん、冨永昌敬監督だ。

●物語は独身キャリアウーマンと子持ちの専業主婦、女二人の幸せ探し。冨永監督をはじめ、撮影現場では子役に手を焼くことはなくむしろ助けられたのだとか。「ストーリー順に撮らないこともあって、同じポジションから続けて撮ろうとしたときに子役から“監督ここつながりませんよ”って言われました。(笑)なんて賢い子だろうと。言われなかったら危なかったところがいっぱいありましたね。」と暴露した。
●専業主婦役である桃生さんも「風花ちゃんでよかったなと思いました。私より上手(うわて)なので助けられることのほうが多かった。」と強い信頼で結ばれていたようだ。桃生さんの夫役を演じた斉藤さんは「桃生さんと子役の風花ちゃんと本当の家族のようでしたね。この家族とずっと居たいと思ってちょっと離婚を考えました。(笑)」と毎日楽しい撮影現場だったと語った。

●一方男っ気のないキャリアウーマンの焦りと孤独を見事演じきった。作品の中ではキャリアウーマンが牧場で汗を流す物語の転調にも注目のひとつ。エリカさんは「台本読んだとき“どうして牧場に行くんですか?”って監督に聞いたら“こういう女性は母性が強いから牛に会いに行くんだ”って。(笑)」と語った。
●杉山彦々さんはエリカさんとの共演について「エリカさんがただただ美しくてドキドキしていました。できあがった作品を見てエリカさんの周りをうろちょろしている自分が昆虫のように見えてしょうがなかったでしたね。」と自虐的に落とし会場の笑いを誘った。エリカさんの元彼役を演じた水橋研二さんは登壇した緊張から「すみません、あがっちゃって。頑張りました。」と言葉少な挨拶となったが、黙っていても放たれる優しげな雰囲気は作品同様だ。

●桃生さんは最後に「女性だけに焦点を当てるだけでなく家族もテーマだったりします。共感できるところがたくさんあると思うので楽しんで欲しいと思います。」とアピールした。

今後も池袋シネマ・ロサでトークショーが開催される予定。
11月14日(水)トークゲスト:エリカさん、水橋研二さん。
11月17日(土)トークゲスト:桃生亜希子さん、斉藤陽一郎さん、冨永昌敬監督。
11月21日(水)トークゲスト:安彦麻理絵さん、大久保ニューさん、魚喃キリコさん、冨永昌敬監督。

(Report:Hiromi Kato)