1996年『インデペンデンス・デイ』、2004年『デイ・アフター・トゥモロー』など、興行収入総額が20億ドルを超えるローランド・エメリッヒ監督が、製作中の最新作『紀元前1万年』を日本でいち早くプレゼンテーションを行った。
 今まで数々のオリジナリティ溢れる演出とアイディアで多くの映画ファンに衝撃的な映像を見せてきたローランド・エメリッヒ監督。『インデペンデンス・デイ』では、地球を攻めるエイリアンを、『デイ・アフター・トゥモロー』では、地球温暖化によって突然訪れた氷河期に混乱する人々、どことなく現実的でかつリアリティ溢れる時代を描いてきた、今、なぜ紀元前なのか、興味あるそのアイディア溢れる内容を監督が自ら説明しマスコミにその最新映像を披露した。
 時代は、紀元前1万年。人も動物たちも自然のままに生き、マンモスが大地を闊歩する時代。サーベルタイガーや獰猛な肉食動物と果敢に戦い、広大な砂漠で青年は旅を続けていた。幼い頃に連れ去られ、邪悪な支配者に囚われの身となっている愛する人を救うために…。
 撮影は、ニュージーランド、南アフリカ、ナミビアなど世界中で撮影を行い、現地の壮大な風景に最新のCGテクノロジを使って蘇ったマンモス、サーベルタイガーが驚かせる。
 監督は、過去の作品の数十倍、数百倍の時間と人をかけて映像を作ったそうです。「エンドロールは、10分は超えないと思っていたけど、超えてしまったくらい沢山のスタッフが参加している、『デイ・アフター・トゥモロー』の時は、スタッフから水を描くのは大変なんですよって言われたけど、私は“やろう”という一声、今回は、マンモスの毛、風も吹くしもっと大変ですって言われたよ。なんたって1秒の映像を作るのに240時間も作業がかかった」と監督は軽く応えた。
 ゴジラを製作したときのアイディアは生かされたのか?という質問には「クリーチャーをどうやって動かすのかということに関しては、生かされた」とコメント。
 なぜ紀元前なのか?伝えたいメッセージは?という質問に「現在の映画で、探求していない時代ではないかと思い、また20数年作られていない映画、観客には、今まで見たことのない世界であり、是非、観客には観ていただきたい世界だから、それよりも自分が見たい世界だったからです。」と探究心あるコメントを語った。
あと2ヶ月ポストプロダクション経て、音楽などが加わり1月中旬には完成し、来年3月7日全米初公開される。
日本の公開は、GWに決定した。

(Report:Yasuhiro Togawa)