ユ・ジテが真心こめて撮影に挑んだ 映画『ノートに眠った願いごと』初日舞台挨拶
結婚間近に愛する女性ミンジュ(キム・ジス)を失ってしまったヒョヌ(ユ・ジテ)。彼女が事故に巻き込まれたのは自分のせいであると後悔し続け、それから10年後。ヒョヌはミンジュ直筆のノートを手に入れる。
それは、ミンジュによる新婚旅行の場所などを大切に書き添えたしおりだった・・・。
ロケ地選考に三ヶ月を費やしたという、韓国の美しい秋の風景と、二人の心麗す愛の物語、映画『ノートに眠った願いごと』の初日舞台挨拶が行われた。
登場したのは、ヒョヌ役を演じたユ・ジテ(『オールド・ボーイ』『美しき野獣』)。暖かい声援と拍手に迎えられて登壇したユ・ジテは「今日ご覧になって頂いた『ノートに眠った願いごと』は、1年間かけて撮影したものです。スタッフと一緒に協力して、陶磁器のように、真心をこめて撮影しました。」と挨拶。
ヒョヌという役柄について、「愛している女性を失ってしまい、喪失感と罪悪感を抱えているキャラクターが自分の中にも染み入ってきて、撮影の時は辛い気持ちになりました。周りの人にも、とても辛そうだと言われてしまいました。」とコメント。
お気に入りのシーンは、「ヒョヌの事を思って頭の中で想像するというシーンで、雪の降る中でコーヒーを持って立つというのが、この映画の持つ暖かさが表現されているシーンだと思います。」とのこと。
続いて、観客から寄せられた質問にも笑顔で答えた。
『ノートに眠った願いごと』など、特殊な環境にある人物を演じる際と、今回のような平凡な人物を演じる際と役作りで何か違いはありますか?)
「私は『ノートに眠った願いごと』『美しき野獣』では激しくて作品性の強いところで出演を決めました。今回は、演技の面で物足りないのではないかという気持ちもありましたが、メロドラマという内面から滲み出すような演技は難しいもので、日常生活の中で、自分なりの感性を見つけ出して演技するという事が必要とされました。」
(日本語で話せる事は何かありますか?)
「(日本語で)私は、日本で6ヶ月くたい勉強しました。少し日本語は話せます。」
(池田祐里枝)