10月27日(土)渋谷Q-AXシネマにて「お茶の間トランスフォーメーション」初日舞台挨拶を行いました。お茶の間に因みんだ演出として、スクリーンには障子を映し、ステージには畳が敷かれ、座布団に卓袱台、その上には急須と湯飲みが用意されていた。前代未聞の座ったままの舞台挨拶。ゲストに20作品を監督した平興史監督、永見康明監督(クロフネプロダクト)、特別編の監督、河崎実監督(『日本以外全部沈没』『ヅラ刑事』)を迎え本作の製作秘話を語って頂きました。

「お茶の間トランスフォーメーション」とは、1分〜2分弱のショートムービーで、日本のお茶の間にあるもの、たとえば携帯電話やポット、デジカメなどがトランスフォームし、くすっとした笑いを提供するおもしろ映像作品。当初、2007年12月のDVD発売に向け、精力的にプロモーション活動を展開していたが、マスメディアの皆様を驚愕させ、スピルバーグ(のそっくりさん)が登壇した製作発表記者会見後、皆様のご紹介により、YAHOO検索では1週間で大幅にアクセス数が増加、多数の情報番組に露出致しました。
メディアミックスを駆使した本作が、大好評につき急遽劇場上映が決定致し、急遽初日舞台挨拶を行うこととなりました。

「日本のCGの腕があるのをみてほしい」 (平監督)

「明後日は息子の誕生日。連日帰宅せず苦心して製作したので、息子に捧げたい」(永見監督)

「上映禁止になればいいと思ったらなった。」(河崎実監督)

 —本作は生活に必要なあらゆる家電が出演します。お好きな家電はございますか。
永見監督:ポット。20年前、父がUFOの食べ方を知らずに湯切りをしないで食べていたのが衝撃だった。

 —今回監督したことにより、家電に対する心境の変化はうまれましたか?
平監督:ドンキで家電を見たとき、コンテを書かないといけいないという恐怖感が生じた。
河崎監督:家電好きじゃない。スター監督だからって引っ張り出されてたまたま言った大人のおもちゃがそのまま採用され、大人の世界が入ってしまった。(会場に)子供がいるが、特別編上映前には退出してもらわないといけない。

 —河崎監督への質問です。製作発表では新しいことをやりたい、監督生命をかけているとのことでしたが、新しいことはできましたか?納得のいくものとなりましたか?
河崎監督: 製作発表は騙された。スピルバーグのそっくりさんがくると聞いていたのに、マイケル・ムーアだった。どこに出しても恥ずかしい監督として、上映禁止になればいいと思って製作したらなった。

 —20作品を監督された2人への質問。沢山いる主演陣に様々な演技をさせる為気をつけたことは?
平監督:言葉が通じないところが大変だった。
永見監督:バレないように、しすぎない注意を払った。

 —これからご覧頂く皆様に、見所を一言
平監督:企画から8ヶ月。CGスタッフの頑張りに尽きる。日本のCGの腕があるのを見て欲しい
永見監督:連日家に帰れなかったが、明後日は息子の誕生日。息子に捧げたい。
河崎監督:私の作品以外は全部見所です。今後CGにもチャレンジしていきたい

 お茶の間演出によりいつもはアロハシャツの河崎監督も、この日は黒のジャージ姿でCGは嫌いと言いながらも、平監督や永見監督の熱意におされてか、最後には、今後はCGもチャレンジしたいと述べていた。台風という悪天候、そして当日急遽特別編の上映は初日のみになるというハプニングに見舞われながらも、客席はくすくすとした笑い声に包まれ晴れやかなものとなった。