ピアノ教師として刑務所にやってきたクリューガーは、問題児とされている少女・ジェニーが机を鍵盤がわりに無心に指を動かす姿を見つける。愛に裏切られ続け、過ちをおかしたジェニーの類まれなる才能を見抜いたクリューガーは、それを花開かせることこそが、残り少ない自分の人生の使命だと考え、所長を説得して特別レッスンを始める。その日から、全く違う世界に生きていた2つの魂のぶつかり合いが始まった。全てのものに牙をむき、自らを傷つけようとするジェニーだったが、自分と同じ孤独を抱えるクリューガーの情熱にいつしか心を開いていく・・・。

『4分間のピアニスト』に大変感銘を受け、今回のナレーションを引き受けたという夏木さん。
「日常的なことを描く映画が多い中、このように非日常を味わえる映画が好きです。ひとりの女性が強く生きていく姿に感動しました。でも、強さの中には優しさがある。かっこいい映画でした。こういう映画を日本の男が喜ぶといいのにね」
実際のナレーションでは「信念をもつ女は強く美しい、スゴイ!」とコメント。自分のスタイルを貫く夏木さんこそいえる一言でした。