コンペティション出品作品「ガンジー、わが父」のゲストによるティーチインが行なわれました。

● 日時: 10月22日(月) 20:19〜
● 場所: TOHOシネマズ六本木ヒルズ Screen6
● 登壇者: フェロス・アッバース・カーン監督
インドを代表する舞台演出家で俳優でもあるフェロス監督。インド演劇の新しい形を探究するだけでなく、ヒンディー演劇を主流なものにしたことでも注目されています。今回、東京国際映画祭のコンペティション部門に選ばれた初監督作品『ガンジー、わが父』のフェロス監督が登場。会場は笑いに包まれ、終始和やかなティーチインとなりました。

監督:「初めての監督作品でまさかここまで来られるとは思いませんでした。インドの人に見てもらえればいいなと思っていましたが、東京まで招待していただけて非常に喜んでいます。どうもありがとうございます」
観客:「この作品を作るにあたって一番気を使ったことは何ですか?」
監督:「ガンジーの人柄を表現するのみならず、彼の哲学や考え方といったものも表現したいと思いましたので、なるべく真実に近く・シンプルに・誠実に撮ろうと思いました。私の心に響いたものを観客の心に響かせたいと思いました。それがガンジーの考え方でもあったからです」
観客:「初めての監督作品にこの作品を選んだ理由はなんですか?」
監督:「私はずっと舞台におりましたので、映画を作る気持ちはありませんでした。舞台の上で自分なりの表現を見つけたと思っていますし、成功したと思っています。しかし私がこのテーマを映画で取り上げたのは、インドという国として直面すべき問題だと思ったからなのです。ガンジーを人間として描くことによってより彼を身近に感じてほしいし、もしかしたら見た人が何か触発されるかもしれないと思ってこの題材を選びました。インドでいま一番盛んな映画はボリウッドという、歌や踊りのある映画ですが、私はそういうものは作りたくありませんでした」