コンペティション出品作品「リーロイ!」のゲストによる公開記者会見が行なわれました。

● 日時: 10月24日(水) 16:30〜
● 場所: TIFF Movie Cafe (六本木ヒルズ ヒルサイド2F ヒルズカフェ)
● 登壇者: アルミン・フォルカース(監督)、アライン・モレル(男優)、アンナ・ハウズブルグ(女優)、
         オリファー・シュトルツ(プロデューサー)、ヤン・クルーガー(プロデューサー)
今回、東京国際映画祭のコンペティション部門に選ばれた『リーロイ!』から、監督や主演俳優など総勢5名の方々が登場。TIFF Movie Cafe内のカジュアルな雰囲気の中、公開記者会見が行なわれました。

質問:「この映画を日本で上映することについて、どのようなお気持ちですか?」
監督:「私の映画は現代の風潮を取り扱っています。確かにこの映画にはネオナチやヒトラーに言及はしておりますが、ここにあるネオナチというのはサブカルチャーとして取り扱っています。40〜50代のスキンヘッドの人はドイツにはおらず、若い人たちがサブカルチャーとしてスキンヘッドにしたりしているのです。それは何の意味も無い、ただのサブカルチャーなんだということを私は言いたかったのです。今もし日本にアフリカ系日本人の方がいらっしゃったら、その方が東京で暮らし日々どう感じるのかということに私は興味がありますね」
質問:「大きなアフロヘアーが印象に残っているのですが、あのアフロはどこかで披露していただけないのでしょうか?」
アライン:「今回はカツラを持ってきていないので無理ですね(笑)。ベルリンでだんだん顔が知れてきて、プライベートを静かに過ごせなくなってしまったので、今はアフロをやめて髪型を変えてしまいました」
質問:「主人公のリーロイは非常にユニークなキャラクターですが、このキャラクターを作る上で参考にしたものがあれば教えてください」
監督:「リーロイは私自身です。現代風にリライトしてはいますが、リーロイは私にとても似ています。非常に楽観主義なのですが、本当はそんなことはないのではないかと思っている、そういう青年として描いています」
質問:「アンナさんは一番若い世代だと思いますが、この台本を読んだ第一印象を教えてください」
アンナ:「読んでる時、面白くて思わず笑ってしまいましたが、最初はこの仕事を受けるべきか考えました。というのは、やり方によっては不安があったからです。でも、監督と会ってお話をして、リーロイやネオナチに対する考えを聞いてオファーを受けることを決めました。実際の撮影もすごく楽しかったので、これはきっといいものになると思ったし、実際にいいものができたのでとても満足しています。この映画に出られたことを誇りに思っています」
質問:「日本での上映の観客の反応はどのようにお感じになられましたか?」
監督:「皆さんの反応はとても良かったと思います。最初は怖いという気持ちもありました。すごくユーモアのある作品を作ったので、それが他の国の文化でちゃんと翻訳され、きちんと伝わるかどうかが心配でした。でも皆さんに喜んでいただけたのでうれしく思っています」