14歳の少女が同級生の少女を刺殺した。これは事件の被害者の父と加害者の母との、その後の再生の物語だ。事件の記憶から、そして世間から逃れようと、東京をはなれた二人はやがて、ある地方都市で再び出逢うことになる。望まざる出逢い。しかし、そこで芽生えた感情は、憎しみや後ろ暗さだけではなかった。魂と魂が触れ合い、孤独と孤独が擦れ合うとき。摩擦が熱を生むようにして・・・

日本人監督として37年ぶりに、ロカルノ国際映画祭金豹賞を受賞した本作『愛の予感』が、第20回東京国際映画祭に出品され、10/21、一般試写が行われ、舞台挨拶が行われた。監督・主演の小林政広と主演女優の渡辺真紀子(敬称略)が登壇した。

監督は、最初の挨拶で「忍耐力が必要な映画かもしれませんので、もし周りの人が寝ていたら、そのままにしてあげてください」とコメント。
それをうけた渡辺は、「監督は、いつもこういうことをいうんですけど、この映画は全然眠くなるようなものじゃありません。きっと寝るなって意味で言ってるんだと思います」と語った。

映画の見所については、二人とも
「二人の孤独な男女が歩んでいくその一歩一歩を見てもらいたい。とにかく楽しんで見てください」とコメントした。

11/24よりポレポレ東中野にてロードショーほか全国順次公開

(Report:Kazuhiro TAKAHASHI)