「危険な英雄」主演 石原慎太郎 都知事がゲストで登場!
同じく「危険な英雄」で共演した、女優 司 葉子 も ゲストに!

 東京国際映画祭も20回を迎え、開催地である「東京」に着目して設けられた、特別企画「映画が見た東京」記者会見はマスコミからの関心を集め、場内が満席となる盛況の中で開かれた。
 はじめに、角川チェアマンから「いよいよ今週末に開催される映画祭だが、みなさまのおかげもあり非常に盛り上がってきている。その中でも20回という節目に華のある企画「映画が見た東京」を用意したところ、各所より注目されている。東京というロケーションはさまざまな場面で登場し、日本のみならず、世界が注目している。そんな東京を舞台とした映画を今回51本選んだ。この場を借りて、各映画会社の皆様に感謝申し上げたい」と挨拶。
上映作品で『赤頭巾ちゃん気をつけて』の映像が流れると、主演も務めた岡田氏が登壇。「20回を迎えるにあたって、この企画があがったが、これまで開催地である東京に特化した企画がなかったので、かえって関心をあつめていることは喜ばしい。また石原都知事には感謝したい。これまでは都内でのロケには規制が厳しかったが石原都知事がスムーズに行われるよう門戸を開いてくれた。地方でもロケの誘致がさかんに行われているが、石原都知事はその先駆者である」と紹介したところで、石原都知事が登壇。「元俳優の石原慎太郎です」と挨拶すると、場内に笑いがこぼれ、都知事の主演作で、この企画でも上映される「危険な英雄」の映像が流れた。自分のセリフまわしを見て、石原都知事は「このしゃべり方はあの当時の若い人のしゃべり方で、裕次郎がはじめたんだ。影響をうけなければ、僕ももっと深みのある演技ができたんだけどなぁ」と石原都知事らしく、ユーモアたっぷりに感想を述べ、場内を沸かせた。また、同じく共演者である、女優の司 葉子さんが登壇すると、当時の撮影話に花が咲き、石原都知事を殴るシーンでは苦労したことや、長まわしでの撮影秘話など、貴重な話を披露し、フォトセッションの合間にも話はつきず、さながら、同窓会のような雰囲気につつまれた。石原都知事は「政界を離れたらまた映画を作りたい」、岡田氏は「この企画で集めた映画を世界の映画祭に持っていくような試みを考えている」とそれぞれ今後の展望を語った。
最後に、ゼネラルプログラミング・ディレクターの黒井和男が登壇し、「各界からこの作品をとりあげてほしいとたくさんのリクエストをいただき、注目度の高さを感じた。セレクトは難しかったが、外国人が見た東京など、変わった作品も入れ、みなさんが楽しめるよう、51本そろえました、どうぞ楽しんでください」と作品選定の苦労と自信を語り、会見を閉めくくった。