“真”の空手映画参上!!娯楽アクションではない武道アクションだ!世界各国で上映が決定されている映画『黒帯 KURO-OBI』の初日舞台挨拶が行われた。

登壇者は八木明人、中達也、鈴木ゆうじ改め神尾佑、長崎俊一監督、脚本をてがけた飯田譲治の5名だ。全員空手有段者の主演三人が繰り広げる闘いは圧倒的な迫力だ。
八木明人は沖縄明武舘剛柔流空手の継承者であり、中達也は社団法人日本空手協会の総本部師範と二人とも本物の空手家だ。今作で初出演であり、初演技となった。

●八木「撮影前に演技指導を受けて、違う流派の方達と手合わせをしました。緊張しましたが八木流で望みました。」挨拶の最後に“押忍!”と力強く言うところがなんとも武道家らしい。
●中「全く演技経験がなくて初めての演技でしたが、内容は普段仕事としている空手ですので違和感はありませんでした。ただ砂利道の上で、一撃で相手を倒すシーンは非常に難しかったです。」と語った。倒された人の中には唇が真っ赤に腫れ上がる人も居たという。

●主演の三人の中で唯一プロの役者だったのは神尾だ。二人の演技について聞かれると…
「とても不安でした。いや、嘘です。(笑)実際カメラの前に立つお二人を見ていると、正直すごいなあって。居るだけで絵になりますね。そういう姿を見て演劇の原点を勉強させてもらいました。」と謙虚な姿勢で語った。もちろん空手の面も様々なことを学んだと二人を絶賛した。

●映画『死国』『8月のクリスマス』も手掛けた長崎俊一監督は二人の初演技について「不安はなかった。二人とも空手のシーンになると表情ががらりと変わっています。初めて中さんの演舞や型を見たときに非常に説得力があり迫力もありました。なんとかこれを映像におさめたいと思いましたね。」と空手シーンに自信をみせた。

●映画『らせん』『アナザへヴン』も手掛けた飯田譲治は今作で脚本を担当した。「子供の頃から空手の漫画が大好きでいつか関われたらいいなと思っていたので嬉しいです。書いていてすごく楽しかったですね。本当に自分はこういう世界観が好きなんだなと再認識するような作業でした。」と楽しんで作品の関われたことを明かした。

映画館の外まで続く次回上映を待つ長い行列…映画上映後は観客の拍手喝采と映画としても本物のようだ。“日本人なのに空手見たことない”見るなら究極を見るべし!押忍!

(Report:Hiromi Kato)