先日、第64回ベネチア国際映画祭にて、最高賞にあたる「金獅子賞」を争うコンペティション部門で、日本から唯一正式出品を果たした本作『スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ』。マカロニ・ウェスタンの本場でも大好評を博した。
9/15新宿ミラノ座にて公開初日を記念し、舞台挨拶が行われ、主演の伊東英明ほか、佐藤浩市・安藤政信・桃井かおり、そして三池崇史監督(敬称略)らが登壇した。

登壇早々、MCからの「ベネチアからお帰りなさい」という声に対して、
「あまりに評判がよくて、浮かれて飲みすぎて、酔ったままレッドカーペットを歩いていたので、あんまり覚えていません」と会場の笑いを誘ったのは、今回主役のガンマンを演じた伊藤英明。
他のキャストも、満員となった会場を見て、喜びの挨拶を述べた。

ベネチアでの反応について聞かれた三池監督は、
「腰が痛いとか言ってタランティーノが来なかったのが悔しかったね(笑)。映画は審査員の人たちの反応は半々。何だこれはという感じの人もいたし、いい評価をしてくれる人もいた。ただお客さんは最初から最後まで楽しんでくれていた。審査員に映画をつくっているわけではないので、お客さんが喜んでくれたのはとてもうれしい」とコメント。

また、次回作は何かアイデアがあるのかという質問に対しては、
「『スキヤキ・アマゾネス』R15でね(笑)」
それを聞いた男性人は、
「『スキヤキ・アマゾネス』って言うくらいですから、種馬として捕らえられる男たちを演じたい」と笑顔で語った。
また監督は、
「日本映画ではやれないようなことを次回も撮ってみたい」と付け加えた。

最後に伊藤英明が会場にメッセージをと頼まれ、
「桃井さん、代わりにお願いします・・・」と涙を流すふりをして会場を沸かせるシーンもみられた。
「最後くらいはちゃんと話しなさい」とたしなめられた伊藤英明は、
「これは、今までの日本映画では見たことのない作品で、三池監督独特の作品であり、斬新な作品です」としっかりメッセージを送った。

9/15より渋谷東急ほか全国一斉ロードショー

(Report:Kazuhiro TAKAHASHI)