『世界の中心で、愛をさけぶ』『春の雪』などで、常に深い感動をおくり続けている行定勲監督。この行定監督が今回、雫井脩介の話題の恋愛小説『クローズド・ノート』にオリジナルのアイデアと自らのアレンジを加えて映画化。本作では、沢尻エリカ、竹内結子、伊勢谷友介など実力派の役者たちが共演を果たした。
9/10六本木にて、9/29の公開に先立ち、完成披露試写会が行われ、沢尻エリカ、竹内結子、黄川田将也、山口愛ら4人の役者と行定勲監督が登壇した。

今回主演をつとめた沢尻エリカは、一冊のノートによって人生を大きく変えていく教師志望の女子大生の堀井香恵を演じた。
「やっぱり、恋をしたときにいろいろな変化をしていくっていうのは、女の子だったら、誰でもわかると思うし、年代を問わずに誰でも共感できることだと思いますね」

一方、日記のなかに登場する小学校教師を演じた竹内結子は、子どもとの撮影シーンが多かった本作だが・・・
「生徒たちとのシーンはいつも楽しくて、だんだんと家族になっていくような感覚で撮影していましたね。最後撮影が終わって、子どもたちがみんなそろって、ペコっておじきしてくれたんですけど、その時には泣きそうになっちゃいました」

本作で二人は別の次元にいる二人を演じたため、ほとんど撮影中に会うことはなかったということだが、たまたま会った時は、(竹内)「日常会話とかではそんなに話しは盛り上がらないし、今日の天気とかそんなことしか話さなかったよね」(沢尻)「そうそう、その日のお弁当の話しとかそんなことしか話しませんでしたよねえ」とそれぞれコメント。

本作でのキャストについて行定監督は、
「沢尻さんとは前からずっと一緒にやってみたかった。もともと彼女の存在感みたいなものを感じていたから、本作の話をいただいたときには、本を読む前から彼女でいこうと思ったんだ」と今回沢尻エリカとともに撮影できたことをうれしそうに語った。
一方、竹内結子については、
「沢尻さん以外の役者たちは逆に、自分の気心の知れている、以前一緒に仕事をしたことのある役者たちにしようと思った。特に竹内さんはいまや母性を感じさせてくれる役者さんであるし、今回の先生役にぴったりだった」とコメント。

最後に沢尻エリカは、「今回の作品で、何か特別な、大きなメッセージがあるとは言いません。ただごくありふれた、普通の出来事として、単純に楽しんでいただきたいと思います」としめくくってくれた。

9/29 全国東宝系にてロードショー

(Report:Kazuhiro TAKAHASHI)