宮崎あおい 個人的に「大好き」告白!? 映画『サッド ヴァケイション』初日舞台挨拶!!
前日まで関東を直撃していた台風も過ぎ去り暑さを取り戻す中、『Helpless』(1996)、『EUREKA ユリイカ』(2000)を経て生まれた、青山真治監督の10年越し作品『サッドヴァケイション』が初日舞台挨拶を迎えた。
登壇者は青山真治監督、石田えりさん、浅野忠信さん、宮崎(※)あおいさん、オダギリジョーさん、板谷由夏さん、光石研さん、とよた真帆さん、斉藤陽一郎さん(以下敬称略)と豪華な顔ぶれ。
本作は第64回ヴェネチア国際映画祭オープニング上映作品として正式出品された事もあり、その内容に触れた舞台挨拶となった。
始めの挨拶では、浅野「初日を迎えられて嬉しい」、宮崎「この中に立てている事が嬉しい」、オダギリ「台風が去った事と、初日が迎えられて良かった」、板谷「興奮しています」、とよた「大感激」、光石「嬉しい」と皆それぞれ作品に関われた事を心から喜んでいる様子。
石田「映画いかがでしたでしょうか?」という問いかけに対して、満席となった観客席からは大きな拍手。石田「嬉しいです!」と観客の反応を素直に喜んでいた。
また『Helpless』から出演している斎藤は、「『Helpless』の時に頂いた“秋彦”が11年。こんなに長くこの役をやれるとは思わなかったです。」と感慨深げに語り、「11年前と比べて監督の変わったところは?」という質問に対して、斉藤「いや、もうステキなメタボリックになって(笑)。」と監督との仲の良さを伺わせた。
【ヴェネチア国際映画祭の感想は?】
斎藤「天気が良くて、風が少し強かったですね。イタリアの陽気な人たちに迎えられて、蚊もたくさんいましたね・・・って僕行ってません(笑)。」
とよた「イタリアでの映画祭は陽気な方が多くて、とてもカジュアルな感じの映画祭だったので幸せでした。夜に蚊が出没して大変でした(笑)。」
光石さん「僕は少し遅れて入ったんですが、皆さんがとてもいい顔をしていて良かったなと思いました。」
板谷さん「こんな気心知れたハッピーなメンバーと、みんなであの場所を歩けた事が幸せでした!」
オダギリジョー「《時間の関係で1個だけと言われ・・・》えっと、うーん(笑)。《会場から「頑張って!」の呼びかけ》頑張ります(笑)。皆さんと行った中で、僕一人まごまごしてて(笑)。でも時間的にも余裕があったので、みんなで色んな島に行ったりとか。そういう時間が貴重でした。」
宮崎「オダギリさんと同じような答えになりますが、スケジュール的にも余裕があったので、夏休みみたいな形でみんなで島に行く事が出来てよかったです。個人的な事ですが、この劇場(渋谷シネマライズ)が大好きで、ここに立っている事がとても嬉しいです。」
【ヴェネチア国際映画祭の観客の反応は?】
浅野「凄く正直な目で観てもらえましたし、当日は雨が降ったんですけど、多くの方に来てもらえました。蚊が多かったですね(笑)。」
—司会「食事はどうでしたか?」
浅野「リド島ってとこなんですけど、正直あんまりおいしもんが無いんです(笑)。でも、僕が前に行った時に素敵なレストランを発見しまして、そこに行きたいとワガママを言いまして、みんなで食べに行きました。・・・斉藤さんどうでしたか(笑)?」
—斉藤「うーん(笑)。」
石田「あの時は雨が降ってて、レッドカーペットに乗せられた感じでした。何だかうるさかったでしょ?人がガヤガヤして。今度こそ満杯にしてやるって。」
—浅野「僕の中では(観客席)いっぱいでしたけどね(笑)。」
監督「まぁこういう感じで、石田えりさんと蚊に悩まされ続けて、本当に疲れきりました(笑)。」
【映画を撮り終わった後に、映画祭とか初日舞台挨拶で再び集まるのはどんな感覚ですか?】
監督「逆に言うと、これで僕らの手から離れて作品が独り立ちしていく訳なので、これでみんなバラバラになってもう2度と会うことは無い(笑)。そんな感じで寂しいなという気持ちと達成感に満ち溢れている状態でございます。」
前2作から出演している俳優がいる事もあるが、『サッドヴァケイション』という作品をともに創り上げ、ヴェネチア国際映画祭を経た事もあり、メンバーの心が様々な形で通いあっている様子が伺えた。
特に、写真撮影の時に仲良く列を作るように並んでいる場面では、チームワークの良さが感じられた。
※宮崎あおいさんのお名前に関しまして、表示の関係上「崎」にて対応させて頂いております。
◆2007年9月8日(土)渋谷シネマライズにて
(Report:Tomoe Yuita)