ベネチア入り3日目の『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』組は、現地時間9月5日(水)深夜0:00からのミッドナイトに、いよいよ正式上映を迎えた。上映前のレッドカーペットでは、三池監督はオーソドックスなタキシード、伊藤英明は特注のデニム生地を施したタキシード、桃井かおりはオリジナルのMOMOIと縫いつけ文字のある帯を締めたピンクの着物で登場、それぞれに映画のモチーフであるバラの花をもって、写真撮影に臨んだ。

会場は1000人のキャパが満員。ミッドナイト上映にもかかわらず、この入りはベネチアでも珍しく、本作への期待度が伺える。
映画劇部分のエンディングで拍手が始まり、北島三郎の「ジャンゴ〜さすらい〜」が流れるエンドクレジットが終わって、場内が明るくなり、三池、伊藤、桃井が立って拍手に応えると、拍手はスタンディングオベーションとなり、トータル5分以上の拍手は鳴り止まなかった。

終映後に行われたカクテルパーティでは、
ベネチア現地の予想以上の好評に、伊藤英明は「日本人でよかった。(伊勢谷や安藤など)ほかの共演者も呼んでこの興奮を分かち合いたい。苦労は感じなかったけど
今はとにかく三池監督に感謝したい」「(ベネチアの区々にある)金獅子像をこのままもって帰っちゃおうか」、「泳いで帰りたい」などと大興奮の発言。
一方の三池監督は、華やかな場でも「いつもどこかを目指してやっているわけではなく、いつもたまたま誰かが拾ってくれる」と冷静なコメントを発したが、「でもこの作品は、撮影中から何かが違うと感じていた。これだけの役者がそろい、勢いと(役者たちの)気のタイミングが合っていた」と、『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』はやはり過去の作品とは違うことを指摘。桃井かおりは、「夜中なのに誰も帰らなかったのがうれしい」とコメントした。

公式上映で、勢いに乗った『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』。金獅子賞は8日午後7時(日本時間9日未明)に発表される!日本での公開は9月15日(土)より全国一斉。