日韓の相互理解と文化交流を促進させることを目的に、1998年から始まったシネマコリア。
上映作品2作目は、2005年『王の男』の監督も努めたイ・ジュニク監督が贈る人生に敗れた中年男二人の心温まる再生の物語『ラジオ・スター』。
80年代から韓国映画を支え続けた黄金コンビ、パク・チュンフンとアン・ソンギが4回目の共演を果たしている。新旧韓国映画ファンすべての期待に応える人情味溢れる逸品。
本作には、イーストリバー(本当のグループ名はノーブレイン)のように実在の色々な韓国歌手が登場し会場に集まった韓国ファンの期待に応えるようなお腹いっぱいな仕上がりになっていた。
上映後には、本作が韓国歌手とそのマネージャーを描いている物語という設定にちなみ、コリアンポップに詳しく韓国人マネージャー経験もあり、現在ではNHK FMでDJを務めるキムチジャさんが登壇しティーチインが行われた。

映画の内容について 金智子(キム・チジャ)さんは「映画を見ながら自分と重なり何度もうんうんと頷いてしまいました。」と韓国人マネージャーを経験したことのある立場側から見た感想を語った。
韓国では仕事よりご飯、日本では仕事の後にご飯といった内容や日本と韓国ではマネージャーと芸能人の距離感が違い、日本に比べ近い韓国の方が家族的な繋がりがあると話し会場を盛り上げた。

ティーチインの途中では、劇中で使用された楽曲が流れ映画を見終えたばかりのファンを引き続き魅了させていた。

(Report:大野恵理)