蛍光黄色のモーニング姿で長石多可男監督が現れた。「良い旅できましたか?」と観客に聞くと「できたー!」と元気な声が返ってきた。隣でオレンジ色のスーツを着こなしているプロデューサー白倉伸一郎氏が「今作の最大の特徴は一言で表すと電車に乗って旅をする話です。今観客の皆様の声を聞いて嬉しく思います。」と満足げに話した。

一度二人が舞台袖に戻ると、キャストの佐藤健(仮面ライダー電王・野上良太郎)、中村優一(仮面ライダーゼロノス・桜井侑斗)、秋山莉奈(ナオミ)、星野亜希【ほしのあき】(千姫)、渡辺裕之(仮面ライダーガオウ・牙王)が現れ、再び長石監督が登壇した。

観客の声援が驚くほど老若男女!様々な年齢層の声を浴びながらキャスト陣が挨拶した。

主演の佐藤健「僕は共演者の方々からいろんなアドバイスをもらってキャラを完成することができました。」とコメント。今作は親子2世代ヒーローとして人気のライダー最新シリーズ劇場版だ。
中村優一「映画とテレビ版ドラマのクランクインが一緒でどっちを撮っているかわからなくなってしまいました。(笑)」
秋山莉奈「劇場版を見てナオミは誰にでも好かれるのだなと思いましたね。劇場版の撮影は緊張しましたが楽しかったです。」と二人とも撮影の感想を笑顔で語った。

着物姿で演じた星野亜希【ほしのあき】「映画の中では私のチャームポイントの胸元を隠して登場したので皆さんに私だとわかってもらえるか不安でした。」と彼女らしいコメントで会場を沸かした。
星野同様劇場版ゲストとして出演した渡辺裕之は「佐藤君は何役もこなし、そして素顔の彼はそのどれとも違う。まさに天才です。」とべた誉め。「もし時間がさかのぼることができたなら、という願望は皆さんあると思います。そんな情念から様々な絆を深める作品にできあがりました。」と今作に対する意気込みを語った。

渡辺の意気込みを聞いた長石監督は「舞台に立っていることを忘れて聞きいってしまいました。役者にまかせっきりだったんですが、まかせてよかったです。」と感慨深げに語った。

どの挨拶中にも観客の声援が飛び交ったのが印象的だった。観客の満足度の高さがうかがえる初日舞台挨拶となった。

(Report:Hiromi Kato)