草刈正雄が挑んだ日本初の本格パロディ・スパイ映画『0093 女王陛下の草刈正雄』の完成披露会見が都内で行われた。会見には本作の俳優として新たな一面を見せてくれた主演の草刈正雄、初の社会人役に挑み大人へと着々と変化していっている黒川芽以、草刈正雄の実の娘であり新人女優の麻有、監督の篠崎誠、プロデューサー丹羽多聞アンドリウ氏が登壇した。
本作は俳優・草刈正雄とは彼の仮の姿であり、本当は『0093 女王陛下の草刈正雄』というスパイだった。そんな彼が愛と平和と愛娘を救うため、バナナを手に悪に挑む!!といったストーリー。また、本作見所の一つとして主演の草刈正雄がこの度女優デビューを果たした実の愛娘である麻有と初の親子の共演を果たしている。

■登壇者から一言■

草刈「短い撮影期間でしたが、お馴染みのスタッフやキャストだったので楽しんで出来ました。」

黒川「今日からいきなり暑くなりましたが、暑さに負けないくらい良い映画に仕上がっています。皆さんも負けないように頑張って宣伝してください(笑)」

麻有「初めての演技で一生懸命頑張りましたので、是非皆様に観て頂きたいです。」

篠崎監督「映画のタイトルのフルネームが入っている作品はまれですよね。参加できて良かったです。」

丹羽多聞アンドリウ「今回の作品はスタッフもキャストも『ケータイ刑事』チームで製作していて、またこのチームで作品を作りたいねという所から企画が始まりました。お馬鹿なスパイ映画といった映画が日本には無かったので製作しました。」

初の親子共演について尋ねられた草刈は「正直やりにくかったですね(笑)プロデューサーから初め娘の出演を頼まれた時は断りました。しかしどうしてもという事で決まりました。」と微笑みながら話した。
また娘の麻有は共演した父である草刈さんの印象を尋ねられると「撮影中は特に感じなかったのですが、撮影後になってから色々な役出来るって凄いと感じました。」と俳優としての父の姿を語った。
しかし家での父の姿を尋ねられると「家ではだらーとしていますよ。」と笑いながら答えていた。また今度の共演について聞かれると「今後また共演したいけど、娘の方が敬遠していますよ(笑)」と少し寂しそうに答えた。一方の麻有は「出来れば共演はしばらくやりたくないです。」と少し照れた様子で語った。
初の社会人役を演じた黒川は「髪の毛をばっさり切って大人っぽくしてみました。またコメディーっぽい所は篠崎監督に引き出して貰いました。」と役作りについて話した。また初共演で新人女優の麻有の印象を尋ねられると「初めは凄く緊張していて、草刈さんも心配していたのですけど、撮影期間中どんどん成長していくのが分かり昔の自分と重ねてしまいましたね。」と話した。

会見前には、株式外社ビーエス・アイとTCエンタテイメント株式会社が共同で立ち上げた映画製作レーベル「CinemaDrive」の発表会見も行われた。
会見ではビーエス・アイプロデューサーを務めている丹羽多聞アンドリウ氏が「大手会社がやらなそうな企画性に富んだ新しい作品を発進していこうと思っています。名前の由来は「ドライブ」という言葉の持つ高揚感、爽やかな感覚といったイメージから観客の心を揺さ振る、存在感のある作品を打ち出していくとの想いを込め、レーベル名を「CinemaDrive」といたしました。映像業界に新たな空気を入れて行きたいです。」とコメントした。

10月13日より公開の『0093 女王陛下の草刈正雄』がレーベル第一弾となり、第二弾に2008年2月2日公開の堀北真希主演の映画『東京少年』、第三弾に2008年2月23日公開の夏帆主演の『東京少女』がすでに公開を控えている。

(Report:大野恵理)