ゾクゾクっとくるほど色っぽかった『怪談の夕べ』トークライブ
映画『怪談』公開記念 /「幽」スペシャル・プレゼンツとして日本唯一の怪談専門誌『幽』で執筆中の京極夏彦先生、平山夢明先生をお迎えし、東京・九段会館にて『怪談の夕べ』と題したトークライブイベントが行われた。
主演の尾上菊之助、中田秀夫監督のゲスト登壇し、怖くて美しい情念の世界を描く作品を語ってくれた。
■ 新吉役:尾上菊之助(29)
新吉という男は、次々と出会う女性を不幸にする男なんですが、その瞬間の思いに正直な男で、決していいかげんな男ではないんです。とはいえ、(黒木さん演じる)豊志賀が死ぬ間際に残した手紙に「この後女房をめとれば、とり殺すからそう思へ」という手紙をもらうんですが、そんな手紙をもらっておいて、女の人に手をだしますからね。新吉が、友達だったら「君、間違っているよ」と忠告しますね(笑)。
−−−トークゲストからの質問「海老蔵さんとは仲が良いとのことですが、いつも何して遊んでいるんですか?」に対して
(笑)ふつうに飲みに行きますね。
−−−京極夏彦さんが、「海老蔵さんには、忠告しないんですか?」のツッコミに対して
(笑)彼は、間違っていないので、大丈夫です。
■ 監督 : 中田秀夫(45)
菊之助さん演じる、新吉に惚れ惚れしながら撮影しました。
豊志賀をみつめる新吉の横顔がゾクゾクっとくるほど色っぽかったです。
■小説家:京極夏彦(43)
久しぶりに良くできた時代劇だと思いました。オドロオドロしい恐さというより、奥さんに浮気がばれた時の恐怖みたいなものを感じました。
■作家:平山夢明(45)
新吉さんが登場するたばこ売りの呼び声が、オリジナルとは思いませんでした。
江戸時代にあったものかと!だまされました。あの通る声で、ぐぐっと作品にはいりました。
映画『怪談』 2007年8月4日(土)全国ロードショー
(Report:Yasuhiro Togawa)