2006年6月、ヨーロッパ初のデジタルシネマ映画祭「リスボンビレッジ国際Dシネマ映画祭」がポルトガル・リスボン市にて開催されました。
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭では、同映画祭とコラボレーションを行い、今回は同映画祭セクションから、今年の国際短編コンペティション部門、ポルトガル語短編部門にノミネートされた作品など4作品をいち早く上映しました。
ポルトガル語短編部門スペシャルメンションを受賞した『コールド』、リスボン市賞を受賞した超短編コメディ作品『CTR ALT FRY』、『三人の歩く男』、『ある夜の銃弾』が上映されました。
上映前にはスペシャルゲストとしてポルトガルギター演奏者の飯泉昌広さんと渡辺英一さんが登場しポルトガルのファドという民俗歌謡の生演奏が行われました。
日本では数少ないポルトガルギター演奏者の飯泉さんはファドの特徴について尋ねられると「200年くらい前からポルトガルのリスボンでみんなで歌うような歌謡として夜な夜な町の酒場で生演奏されていました。今でも形を変えずに生演奏しています。」とファドの魅力を語って下さいました。
飯泉さんからビオラ(日本でいうギター)を勧められてファド演奏を始めたという渡辺さんは「普通のギターと同じだから特に違和感は無かったんですけど、その土地のリズムを表現するのが難しかったですね。」と話して下さいました。
また、ファドの発祥地であるリスボンの町の印象について尋ねられた飯泉さんは「けして裕福な町ではありませんね。ヨーロッパでは地味な田舎っぽい感じの町ですが昔の日本のような雰囲気で懐かしい印象を受けました。」と話してくださいました。

■演奏曲■
1、道の名前
2、ガイボータ(かもめ)
3、このおかしな人生
4、すべてこれファド

ポルトガルギターとビオラが奏でるファドの生演奏に観客は聞き入っていた。

(Report:大野恵理)